ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆
今回の記事は、メチレーションについてです。
メチレーションは、CH3、メチル基を結合させる代謝ですが、多岐にわたる機能性から各種代謝の中でも重要な、あるいは私が考えるにすべての代謝の中心に位置づけられるものとなります。
そのメチレーションを角度を変えて診ると面白いことが分かります。
メチレーションは、SAMe→SAH→ホモシステイン+アデノシンとなるメチレーションと、ホモシステインがメチオニンになるリメチレーションサイクルで構成されます。
ホモシステインはメチレーションの鍵物質(平良の造語:中心となり代謝の鍵を握る物質です)となります。
ホモシステインは、リメチレーションサイクルに回って、メチオニンになる以外に、トランススルフレーションでグルタチオンやタウリン、活性硫酸になる経路があります。
今回、メチレーションをATP産生という観点から見ると、メチレーションはコエンザイムQ10、αリポ酸、Lカルニチンの合成に関与し、これらの物質はATP産生に関与するので、メチレーションはATP産生を促進することになります。
すなわちメチレーションは解毒やミエリン鞘形成以外に、ATP産生を促進する代謝とも言えます。
メチレーションでは、炎症を抑制します。IL-6を抑制する作用があります。
メチレーションにより抗炎症になるので、メチレーションを回すために必要なATP、SAMe、亜鉛、葉酸(メチル葉酸)、B12(メチルB12)、B2、ヘム鉄、B3、B6、マグネシウムは大切です。
ホモシステインからタウリンやグルタチオン、活性硫酸を合成する、トランススルフレーションの経路が進むと、アンモニアの処理も含めると、ATPが合計7個使われます。
メチレーションで1個のATPが使われるにに対して、ATPの消費が多いのがトランススルフレーションです。
すなわちメチレーションはATP産生系、トランススルフレーションはATP消費系となります。
ホモシステインがリメチレーションサイクルでメチオニンになるか、トランススルフレーションによりシスタチオニンになるかでATPの使われ方が異なります。
ホモシステインがリメチレーションサイクルに回るのが4割、トランススルフレーションにいくのが6割なので、いかに解毒が大切かが分かります。
ATPは1日に体重以上の量が合成されていることからも、いかに解毒大切かが分かります。
手っ取り早くをATPを作るココナッツオイル+コエンザイムQ10のバイパス療法を活用してATP産生を促進するべきです。