クイズです・・・炎症でDHEA-Sはどのように動くでしょうか?

2016年11月9日クイズ ,炎症

ハートフルクリニックの平良です(^_^)v

DHEA-Sは、DHEAの活性型ですが、炎症により炎症性サイトカインが放出されることで、数々の影響がでます。

体内炎症は、胃腸内、口腔内、上咽頭や各臓器で起こります。お通じは問診で必ず聞く必要がある項目ですが、便秘をしている場合も炎症が起こっていることが考えられます。

炎症を有する体内では、炎症性サイトカインがDHEA-Sの代謝に影響を与えます。

炎症とDHEA-Sの関係、炎症がDHEA-Sに及ぼす影響にはどのようなものがあるでしょうか?

DHEA-Sが低下すると・・・インスリン抵抗性、慢性疲労、うつ、脂肪量増加などの影響がでます。

ヒントは、代謝経路図No.2にあります。代謝経路図No.2には、DHEA-Sと炎症の関係、それらによる症状との関連、改善策が提示されています。

DHEA-Sを合成するには、ミトコンドリアや小胞体が機能していることが必要です。さらにCYP酵素が機能していること、CYPの補酵素であるNADPHが存在すること(以前のクイズで、NADPHが減る3つの条件を記載しました、3つ以外に炎症でもNADPHは低下します)などが必要です。

ミトコンドリアの機能低下、小胞体ストレスは、DHEA-S量を減らすことにもなります。

さて、炎症がどのように臨床症状をもたらすかを考えるためにも、一度炎症とDHEA-Sの関係を考えてみて下さい(^^)

 

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