ハートフルクリニックの平良です。
あけましておめでとうございます。
今回は・・・
各種疾患と関連する平良の中での2大障害・・・ミトコンドリア機能障害や小胞体ストレス・・・
その中でも・・・きちんとした対応が必要な小胞体ストレスについて語りたいと思います。
あまり耳にしない・・・小胞体ストレス・・・
これを抜きにして各種疾患を治療するのは難があります。
症状や病態から小胞体ストレスを見ぬき・・・対応が必要になります。
小胞体とは・・・小胞体ストレスとは・・・蛋白質を最終的に使える形にする細胞内小器官で、その蛋白の修飾(合成後の形成)がうまくいかない場合に各種疾患となり、これが小胞体ストレスになります。
小胞体の機能に異常が起きることなのですが・・・その原因は・・・感染、肥満、ストレス、遺伝、環境、加齢、虚血、グルタミン酸などの興奮性アミノ酸、酸化ストレス(高血糖、AGE、ビタミン・ミネラル不足、有害金属、グルタチオン合成低下・・・)、細胞膜の異常(トランス脂肪酸・・・)です。
小胞体ストレスは、インスリン抵抗性をもたらします。
小胞体ストレスは結果として・・・ミトコンドリア内の複合体の機能異常にも関連し、ATP産生にも影響します。
結局、ミトコンドリア機能障害にもなるわけです。
細胞死にも関連し細胞が正常に活動できなくなります。
コレステロールなど体内物質の合成にも関連しているのが小胞体なので、それらの産生にも影響します。
動物実験で活動性に関連するホルモンの合成にも影響するので、活動性や意欲、精神状態にも影響します。
パーキンソン病では小胞体内に異常蛋白が蓄積することが原因とされています。
これら小胞体ストレスを改善するためには・・・どうしたらいい?
タイラズメソッドでは薬剤に頼らず・・・できるだけ自然な形での改善をしたいため・・・使える素材がいくつかあります。
メラトニン、クルクミン、ローズマリー、フェルラ酸・・・などが活用できます。
※注意:メラトニン服用の前に、あるいは同時に、できたらB群不足を補う必要があります。
具体的な使い方は、個別化医療なのでケースバイケースで・・・検査結果に基づき投与量などを決める必要があります。
小胞体ストレスがある場合は、コレステロールや中性脂肪、ホルモンの合成に影響が出るためそれらに関連した採血結果と症状が現れます。
それらから・・・小胞体ストレスを推測することが可能です。
小胞体ストレス・・・疾患治療でお悩みの方は・・・一度考慮する必要があります。