ハートフルクリニックの平良です(^^)
炎症があると(妊娠後期でも)、、、鉄剤を投与してもヘモグロビンが上昇せずに、フェリチンが上昇する現象が起こります。
血液データでヘモグロビンとフェリチンの関係は、炎症を診るのに、とても有用です。
体内に炎症があり、炎症性サイトカインがあると各種代謝に影響します。
炎症による影響・・・トリプトファンはIDOとTDOを介した代謝が促進され神経毒が産生、ミトコンドリアが抑制、プロスタグランジンE2から炎症反応が促進、硫黄転移反応から解毒をもたらす物質の産生が低下、ヘルパーT細胞の分化バランスが崩壊など様々な影響があります。
さて、炎症があるとフェリチンが上昇し、ヘモグロビンが低下しますが、その要因の一つには、ヘプシジンがあります。
その他にも炎症により、フェリチン上昇、ヘモグロビン低下をもたらすメカニズムがあります。
その要因とは何でしょうか?