トップページ > 特集 > 【第2回目】エイジングケア ― 細胞から元気になろう ―
エイジングケアと実際の取り組みについて、株式会社仲善の前代表 上地哲さんにインタビューしていただきました。
この内容を特集コンテンツとして3回に分けてご紹介していきます。
治療方法や、内容について詳しく説明していきますので是非ご覧になってくださいね。
仲善『前回に引き続き、エイジングケア内科の取り組みについてお聞かせください。』
『我々は「ドクターズセミナー研究会」というものを主宰しています。
その名称が、日本臨床自由診療研究会。通称をメイン(MAIN)と呼んでいます。
頭文字の「M」はメタルフリー、あるいはマテリアルフリーという意味で添加物など体内に取り込むと良くない有害金属も含めてメタルフリー、マテリアルフリーとし続いて「A」がエイジングケア。そして「I」がインテルゲーテルメルトン(統合医療)という意味。最後に「N」がネットワークということになります。』
仲善『平良先生独自の取り組みなどがあれば教えてください。』
『そうですね。我々は先ほど述べた「メイン(MAIN)」を通して全国的に医師と歯科医師のネットワークを形成しています。
タイラズメソッドセミナーを受講された先生方は、全国で延べ300人ほどいらっしゃると思いますが、その先生方とのネットワークを構築して、西洋医学をベースに西洋医学の限界を超えられるような取り組みをしているところです。
それが他のドクターとのちょっとした違いになるかと思います。
それから点滴療法ですね。前回お話したパイプスルー点滴、別名キレーション点滴といいます。』
仲善『キレーション点滴とは、具体的にどういうものなのでしょうか。』
『キレーション点滴とは、体内にある鉛や水銀、アルミニウム等の有害ミネラル物質をキレート作用でくっ付けて腎臓から体外へ排出すつという治療方法です。
つまり解毒、デトックスということですね。
便秘をすると、体内の水銀値が高くなります。便秘の状況でキレーション点滴を行った場合、自動車で例えるなら、サイドブレーキをかけた状態でアクセルを踏み込んでいるようなものなのです。したがって、まず便秘の解消、それからキレーション点滴を行う流れになります。
すると有害金属の抜けがよくなるんですね。そういうことを中心に治療すると、血管の通りがよくなり、動脈硬化が改善される確立も高くなるんです。』
(ちなみにキレーションについての詳しい説明はこちらでどうぞ。)
仲善『エイジングケア内科での事例などがあれば教えてください。』
『ある患者さんの話ですが、主治医の先生から「動脈硬化」という診断を受けました。
「動脈硬化は元に戻りませんよ」と言われたそうです。そういう事例はいくつもあって、いまだに知らない先生方もいらっしゃいます。
しかし、動脈硬化というのは元に戻る可能性が十分にあります。というとセンセーショナルに聞こえるかもしれませんが、実際に肌年齢や見た目年齢にも関係があり、さらに言うと美容と癌というのは隣り合わせだと考えています。
イメージとしては、下の図のように円になっていて、右に向かえば癌になり、その真逆に癌の反対に向かえば美容になります。
隣り合わせというのはそういう意味ですね。』
仲善『北極と南極といった関係になるのでしょうか?』
『まったく180度反対の場所にあるけれど、実はこの延長線は続いていて円になっている。そういうイメージで捉えて頂ければと思います。
そのことから考えると、美容から遠ざかっていった果てが癌ということ。癌を治療するならば、美容の方向へともっていけばいいのです。
つまり、体にいいことをことごとくやるわけです!
一般の女性が「キレイなりたい」と言ってビタミンCを摂ったりしますね。そういったことも実は、美容に良くまた、癌治療にも良いということです。
したがって、エイジングケアの方法はそのまま癌の治療に使えるということなんですね。これもまたセンセーショナルに聞こえるかもしれませんが、実際に我々はその方法で治療を行っています。』
仲善『治療の例があれば教えてください。』
『たとえば、ビタミンCの点滴。これは美容としてよくやりますね。
確かに毛穴が引き締まってキメが細かくなったり比較的美肌に効果がありますが、これを通常10グラムから100グラムにして投与する。
つまり尋常ではない量を投与すると、癌の治療になるわけです。
というふうに、同じビタミンCの素材でも、使用量を変えると抗癌治療になるのです。』
『ほかにも我々は、クルクミンの成分も使いますが、クルクミンはミトコンドリアの働きを活性化させる機能があり、クルクミンを投与することによって抗癌治療になります。
そういったこともまた、抗癌治療でありながらミトコンドリアの活性化により美容の方向へ向かう。我々はそうしたエイジングケアの方法を使って細胞の中から見て抗癌治療もおこなっています。
「代謝栄養療法」というオリジナルの治療法を確立して、現在活動しているところです。』
仲善『美肌といえば、やはり気なるのは「シミ」「シワ」だと思うのですが・・・』
『そうですね。そのことについては、絶対に知っていただきたいポイントがあります。
どんな病気もどんなエイジングケアも、ひとつだけ重要なポイントがあるんです。
癌の予防にも、美容にも、シミ・シワ対策にも、絶対に重要なポイントは「腸内環境」なんです。
たとえば、便秘する人の体内には、悪玉物質の水銀が多く入っています。体の中にはデータがあります。逆にお通じのいい人というのは、善玉菌が優位となり、腸内で発生する悪玉物質が少ないのです。
便秘をしている人は、悪玉菌が多くそれが体内で吸収されて老化を加速させています。
この違いは老化のスピードを大きく変えます。シミ・シワのできる速度が違うということです。
我々が治療をする、またはエイジングケアをしていく上で最も重要だと思っていることは「腸内環境」なのです。
腸の中をお掃除するものを摂っていただくのがポイントですね。』
仲善『たとえばどのようなものを摂取すれば良いでしょうか。』
『納豆に含まれる納豆菌、プレーンヨーグルトの乳酸菌、ごぼうやオクラ等に含まれる食物繊維がいいですね。
腸内環境の改善で、初めてベースが整います。その上でシミ・シワ対策として、ビタミンCやクルクミンといった抗酸化抗炎症が使えます。』
『東南アジアのある部族の話ですが、面白いデータがあります。
その部族は、ターメリックの粉末を水で溶いたものを肌全体に塗る習慣があります。
ターメリックとはクルクミンですね。外国ではウコンのことをターメリックと言います。
この部族をご存知ですか?』
仲善『聞いたことがありますね。』
『実はその地域が世界で一番皮膚癌が少ないのです。
クルクミンの抗酸化がそれに効くのです。植物の成分ですが、やはり抗癌治療ともいえる働きをするということですよ。』
仲善『私の聞いた話ですが、バリ島の有名なホットスパで全身パックの中に、体にいいと言われているウコンが配合されているそうです。
なんとなく肌が黄色くなってしまうのではないかと質問したところ
「いいえ、美肌効果があるんです。」と地元のエステティシャンが言っていました。昔からそこでは全身にターメリックを塗り込むと肌が白くなると言われているのだそうです。
そういう例もクルクミンの効果ですか?』
『言えると思います。抗炎症です。
我々エイジングケア内科では、NSタッパービーと呼んでいる物質抑制成分があります。クルクミンもそのひとつと言われています。
また、美白作用の話だと、ノニジュースの中に入っているスコポレチンという成分がありますね。これはセロトニンへと合成され、セロトニン合成からメラトニンが分泌されていくのですが、そのメラトニンというのが睡眠作用をもたらし、美白作用があるんです。
ということはノニジュースを飲むということは、スコポレチンの働きによりセロトニン合成が活性化して、日中活発に活動できるような意欲が沸いてきたり、また夜寝ている間にメラトニンの分泌へとかわり、美白効果も期待できるということになります。』
第3回目でも、引き続きエイジングケアについてお話していきます!
お楽しみに!
© 2013 Dr.TAIRA