トップページ > 特集 > 【第4回目】 特集・・・メチレーション
ハートフルクリニックの平良です(^_^)v
このブログ内のメチレーションに関する記事を特集しました。(メチレーション硫黄転移反応の下流でできる硫化水素はいいやつ・・・)を更新しました。
メチレーションについて学びたい方・・・ぜひ参考にされて下さい。
★★★★★その前に・・・総論です(^_^)
【メチレーションの基本骨格】
そもそもメチレーションとは・・・CH3、炭素1個と水素3個でできた、メチル基という構造を物質に付ける作業です。
DNAにCH3がつくとその機能が抑制されます。
物資にCH3がつくと生理活性を持つ物資が合成されます。
メチレーションは、SAMeという物質がメチル基を供給することになります。SAMeはメチオニンから合成されますが、合成する際には、ATPとマグネシウムが必要になります・・・なので・・・マグネシウムが欠乏している場合やミトコンドリアの機能低下によりATP産生が低下している場合はSAMe合成ができないことになります。
メチレーション代謝の輪は、葉酸を合成する代謝の輪と連動して動いています。さらに葉酸合成の輪はBH4合成とも連動しています。
BH4はドーパミンやセロトニン、一酸化窒素(NO)の合成をするために必要です。(スライドNo.26参照)
この3つの輪が、きちんと動くことが必要です。
メチレーションが行われるとホモシステインが合成されますが、ホモシステインからグルタチオン、硫酸、タウリンなどの解毒に必要な物質が合成されます。
つまりメチレーションが動かないと、解毒がままならないということになります。グルタチオンは活性酸素の消去や有害金属の解毒に使われ、ミトコンドリアの機能維持にも必要です。タウリンも解毒に使われます。硫酸は環境ホルモンの解毒に、2次胆汁酸の解毒にも必要です。2次胆汁酸は発がんに関係します。
【メチレーションと疾患の関係】メチレーションとは、性格傾向や精神疾患、人の活動性や考える傾向、嗜好、癌などの重要な疾患の発症や治療、予防に関係する、最も重要と考えられる代謝の一つです。
これをマスターすることは疾患の治療や予防に活かせるのでサプリメント外来や栄養療法をするにはこのメチレーションなくして語れません。
私がメチレーションをタイラズメソッドセミナーに導入した際には、国内でもあまりメチレーションが語られることはありませんでした。今ではその重要性がどこでも語られています。
■そもそもメチレーションとは・・・✈(飛行機)のように物質を次ぎのステップへ飛ばす回路です。メチレーションがする仕事の内容を見てみましょう。メチレーションの仕事ぶりはどうでしょうか?(^^)
・・・DNA発現を抑制
・・・核酸合成
・・・葉酸代謝に関与
・・・BH4合成に関与
・・・神経伝達物質合成(ドーパミン、セロトニンなど)
・・・解毒(環境ホルモン、有害金属など)
・・・各種物質合成(Lカルニチンなど)
・・・物質の分解(ヒスタミンなど)
・・・その他、神経鞘・リン脂質・DNA・RNA・タンパク質などの合成
以上を見るととても大事な代謝であることがわかります。精神に関わる働きは、神経鞘の合成や神経伝達物質合成がありますが、Lカルニチンの合成から疲労にも関連し、さらに細胞が分裂するために必要な核酸、蛋白質合成にも関連するので、生きていく上ではとても大切です。
メチレーション代謝の特徴は、メチレーションにより合成されるホモシステインからグルタチオンや硫酸、タウリンなど、解毒に必要な3種類の物質が合成されること、さらにメチレーションと連動してBH4合成や葉酸合成がなされること。
【ブログ内メチレーション記事】
一通り下記をお読み頂けるとメチレーションについて理解して頂けるのでは・・・完璧でないにしてもメチレーションの重要性と活用方法がわかって頂けるのでは・・・
【タイラズメソッドを知るには・・・】
タイラズメソッドをマスターしたい、知りたい・・・という方は下記を参照されて下さい。
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