メチレーションは解毒のヒヨコ、代謝のコラボが重要です。

2014年08月3日ATP ,メチレーション

メチレーションひよこ

メチレーションはCH3のメチル基をつけて生理活性物質を合成する代謝です。

メチレーションによりできる物質は数多くの大切なものがあり、たとえばダイエットに必要なLカルニチン、睡眠に必要なメラトニンはメチレーションのお世話になっています。

ところでメチレーションというとメチル基をつける反応・・・という認識の方が多いのですが、解毒にも大活躍をしているのが・・・このメチレーションです。

今回は模式図でヒヨコのように表現しましたが・・・足の部分の・・・グルタチオン、硫酸、タウリンの合成によって、解毒を担っています。

メチレーションの3つの輪(BH4、葉酸、SAMe)の輪も大切ですが、解毒経路(足の部分)とともに、数か所の酵素にATPが必要であり、ATPが産生されにくい、ミトコンドリア機能低下の状態では、メチレーション全体がうまく回りません。

グルタチオン合成にもATPが必要になります。硫酸→活性硫酸になるにもATPが必要です。

ATP合成もたらすショートカット(手っ取り早い方法)療法は、別の記事で掲載しています。中鎖脂肪酸を活用するべきです。
※尿有機酸検査でコハク酸が高い場合は、B2とコエンザイムQ10の補充を行いながら、中鎖脂肪酸を使うべきです。

メチレーションはミトコンドリア機能に依存しているとも言えます。その逆も真なりです。

なのでメチレーションの機能低下と関連する疾患(たとえば自閉症など)で、その背景にATP産生能力の低下も考えられます。

このようにメチレーション代謝⇔ミトコンドリア代謝、相互に関連しています。
ミトコンドリアの機能向上はメチレーションを支え、メチレーションが動かないとLカルニチンの合成が低下し、脂肪酸がミトコンドリアに入る際に必要なLカルニチンが提供できず、ミトコンドリアの正常な機能が減衰するのです。

代謝のリンク・・・メタボリズムコラボレーショオンがうまく作用すること、そのように持っていくことが、代謝栄養療法、タイラズメソッドの極意とも言えます。

そのために、代謝どうしの横のつながりが大切なのです。

さて・・・そのメタボリズムコラボを把握した栄養療法医師の育成を今年から行う予定です。

現在、私が主催する日本臨床自由診療研究会では、総論、各論のセミナー受講の先生を、認定医としていますが、今後、代謝経路図の紹介な解説を行い、メタボリズムコラボを深く理解し、他の先生に伝えることができる指導医を育成する予定です。

こうご期待・・・

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