7月21日(月:祝日)点滴療法研究会で、スピーチしました。

2014年07月22日お知らせ

7月21日・・・都内で点滴療法研究会主催のセミナーにて、とりのスピーチを務めさせていただきました。

私のパートは、「代謝経路図の実際」と題して、栄養療法に必要な・・・7つの代謝経路図について解説、なかでも精神や発がんに重要なトリプトファン代謝について語りました。

トリプトファンはホルモンやビタミンになる大切なアミノ酸です。

神経毒となるキノレン酸にもなるし、ビタミンB3にも、セロトニン、メラトニンの原料にもなる大切なものです。

その代謝が一歩間違うと体に悪い物質に変換(代謝)される可能性があり、それをうまくコントロールして、代謝を是正する必要があること、それにより治療ができることを説明しました。

精神安定に関わるセロトニン、その後セロトニンは夜間安眠するために必要なメラトニンを合成するもとになるトリプトファンですが、一方ではビタミンB3も合成するので、そのどちらの代謝経路に至るかが大事になります。

炎症や癌では、セロトニン合成は少なくなり、ビタミンB3合成経路に傾きます。
ビタミンB3合成経路に傾くととの途中の経路で、代謝が遮断される場合があります。

途中の代謝物質には、キノリン酸や3-ハイドロキシキヌレニン(3-HK)があり、いずれも神経毒であるために精神疾患の発症の要因にもなります。

トリプトファンの動きをコントロールすることが、癌や精神疾患のコントロールにもつながります。

以上のような内容を研究会で解説してきました。

受講された先生方・・・まことにありがとうございました。

子宮頸がんワクチンの副作用の要因としての遺伝子変異が関係しているのではないか(特にメチレーションに関連する遺伝子)ということについても、語りました。

いずれにしても・・・今後、代謝栄養療法は、栄養療法に必要なものになると思います。

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