1月26日都内で、アドレナルファテイーグ(副腎疲労症候群)に関する、総論セミナーを受講しました。
アドレナルファテイーグ(副腎疲労症候群)は、まだその病態が一般的に普及していないもので、国内では私を含め一部の医師が治療にあたっている症候群です。
副腎の機能が低下して、朝起きれない、だるい、意欲が出ない、夕方ようやく元気になる、性欲の低下・・・などのような症状がでます。
症状から、午前中を中心に活動できないため、不登校、ニートなど病的状態であるにもかかわらず、本人の人間性に問題があるかのように言われるケースがあります。またうつと診断される場合もあります。
総論なので詳しい話はありませんでしたが、慢性疲労症候群、自閉症や統合失調症などの精神疾患を含むすべての治療の前にアドレナルファテイーグの治療を行うことが求められているということです。
治療を行う前に、その診断をする必要があります。
血液検査、毛髪検査、唾液ホルモン量を調べたり、フードアレルギー検査、尿有機酸検査などの各種を行います。
アドレナルファテイーグは、慢性疲労のような病態なので、ミトコンドリア機能の低下など、代謝異常を伴うこともあります。
そのため、病態の把握が重要になります。
コルチゾールといわれるホルモンの分泌機能が低下している副腎の機能をいかに復活させるかが治療になります。
副腎の対策だけで、改善するものではありません、ストレス対策、腸内環境の改善なども必要になります。
おそらくストレスフルな現代人の多くに発症しうるアドレナルファテイーグ、治療できる医療機関が増えることを期待します。
ハートフルクリニックでもアドレナルファテイーグを含む特殊疾患の治療に関するセミナーを行っています。