白寿会新聞No.24・・・老化を防ぐには②

2022年03月29日抗老化 ,抗酸化 ,白寿会新聞 ,老化

白寿会新聞No.24・・・老化を防ぐには②

 

1、はじめに

老化は避けて通れないものですが、老化を緩やかにすることは可能です。

緩やかな老化は、老化を遅らせるだけでなく、病気予防や健康寿命を長くするのに有用です。

老化を緩やかにすることは、老化に抗するアンチエイジングではなく、適切な老化、よりよい老化を示す「ウェルエイジング」となります。

ウェルエイジングを通して、健康で健やかな老後をお過ごし下さい。

 

2、老化とは

老化を見た目で確認することはたやすいことです。

目もとのシワ、たるみ、そしてクマ、皮膚のシミ、シワが老化を教えてくれます。

また、階段の上り下り時の息切れは、体力、筋力の老化を感じさせてくれます。

老化は見た目だけでは分かりません。細胞内の代謝の衰えは目に見えるものではありませんが、年々確実に老化しています。

老化は目に見えるものより見えないものが実は怖いのです。

では、その老化を学んで行きましょう。

 

3、老化の要因

老化はなぜ起こるのでしょうか?

我々の細胞一つ一つが老化して、人体の老化が始まります。

つまり細胞の老化を防ぐことが、見た目の老化を防ぐことになります。

私たちは、日々の生活でその老化の要因を宿しながら生きています。と言ったら大げさかもしれませんが、事実です。

食べ物などの口に入れるもの、食事内容、ライフスタイル、タバコなどの嗜好品、睡眠などの生活習慣、サプリメント摂取、入浴習慣など何気ない生活が老化を招きます。

では、より詳しく老化の要因を列挙しましょう。

老化の要因は、糖質の過剰摂取、活性酸素、酸化ストレス、睡眠不足、体内ホルモン量の変化、肥満、喫煙、アルコール過剰摂取、最終糖化産物(AGE)、高血糖、高血圧、遺伝子変異、食べ過ぎ、栄養素不足、有害物、病気、免疫異常、炎症、一部の薬物、高脂肪食、高蛋白食、ジャンクフード、ソフトドリンク、ストレス、スナック菓子、運動不足、紫外線、一部の食用油、加工肉、添加物などです。

ここでは特に、老化の要因として、糖化ストレスと酸化ストレスについて語ります。

①      糖化ストレス

糖化ストレスとは、文字通り糖質の摂取により起こるものです。

その多くは、糖質よりも糖質摂取によるメイラード反応によるお焦げが糖化ストレスをもたらします。

いわゆるAGE(最終糖化産物)がお焦げの中に含まれます。AGEは、糖質の摂取に伴って、体内でも作られます。

食事に含まれるAGEが糖化ストレスをもたらします。

AGEが特に多く含まれる料理は、ベーコン、カルボナーラ、サーロインステーキ、バター、ミックスピザ、皮付き鶏肉のバーベキュー、ナポリタン、焼き肉、とんかつ、麻婆豆腐、カツ丼などです。

お気づきの通り、ほとんどが高温で調理した料理ばかりです。

これまでの記事で料理を作る際には、低温が望ましいとしてきたその理由は、老化を防ぎ健康寿命を延ばすことにあります。

②      酸化ストレス

糖化ストレスは、酸化ストレスをもたらします。

それ以外に酸化ストレスをもたらすものとして、免疫細胞による体内の炎症があります。すなわち、風邪やインフルエンザなどの感染症です。

腸内環境が乱れ悪玉菌が優位にあると、腸内で炎症が起こり、体が酸化します。

その他、調理中の酸化油、大気汚染物質、睡眠不足、農薬、一部の薬剤、栄養素不足、腸内環境の乱れ、運動不足、有害金属などの有害物も酸化障害をもたらします。調理油の酸化を防ぐには、ローズマリーを油に入れることです。

 

4、老化を防ぐには

では老化を防ぐにはどのようにしたらいいでしょうか?

まずは先ほどの老化の要因をさけることです。そのためには日常生活が大切です。

糖質の過剰摂取やお焦げ、ジャンクフード、スナック菓子、添加物、紫外線を避け、適度な運動をして、十分な睡眠をとり、バランス良く野菜や果物を摂り、飲水をして解毒をはかり、腹八分とし、疲れない程度の運動をすることが、老化予防になります。

それ以外にもビタミンB群、ビタミンCなどのビタミンの摂取、サプリメントの摂取も有用です。

調理の際は、煮る、蒸す、鍋などの調理方法をお勧めします。

 

5、まとめ

今回は老化の予防について話しました。

老化予防の鍵となるのは、活性酸素対策です。

活性酸素対策による老化予防は、よりよい老化、ウェルエイジングをもたらします。

この記事を読んだあなたへ、大切な家族と自分自身を守るためにも、明日からウェルエイジングを実践して下さい。

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