タイラ栄養大学、配信動画No.1・・・メチレーション

2021年07月21日メチレーション ,動画配信

ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆

 

今回から、ユーチューブで配信する動画の内容を、このブログでも公開します。

 

動画の配信は遅れますので、まずメルマガ記事が先行する形になります。

 

さっそくですが、内容は以下のようになります。

 

メチレーションは、DNA発現のコントロールや核酸合成、神経伝達物質の合成、解毒、免疫にも関わるし、神経鞘の合成にも関わるので精神疾患にも関係してきます。

 

さらに重要な役割として、抗炎症作用、特にIL-6の抑制、メチレーションによって合成される物質のほとんどは、ATP産生に使われるので、エネルギー産生にも関係します。

 

抗酸化酵素であるSOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼの合成にATPが必要であるため、間接的に抗酸化にも寄与しています。

 

メチレーション回路は、ホモシステインからSAMe合成に至るリメチレーション回路と、SAMeからSAH合成に至るメチレーションから構成されます。

 

メチレーションの交差点となるホモシステインは、リメチレーションサイクル以外に硫黄転移反応(トランススルフレーション)に入り、最終的にグルタチオン、タウリン、活性硫酸の合成に至ります。

 

つまり、解毒を促進する物質群を合成することになります。

 

メチレーションは、CH3、つまりメチル基を結合させる物質代謝であり、それにより、メラトニン、αリポ酸、コエンザイムQ10、Lカルニチン、カテコールアミン、アセチルコリンなどのメンタルや活動性に関わる物質が合成されるので、人間のQOLをコントロールする代謝とも言えます。

 

このメチレーション、実は多くの酵素が活性酸素種に弱く、容易に抑制がかかります。そのため、体内の活性酸素発生が頻繁あるいは大量になると、メチレーションは停滞し、メンタルやアクテイビテイを低下させます。

 

その他メチレーション停滞により、音や臭いに敏感になり、ヒスタミン分解不足からアレルギーの症状も出やすくなります。またIL-6の処理ができず、慢性炎症をもたらし各種疾患の発生素地にもなります。

 

メチレーションの適正な代謝に関わるのは、ビタミンB群の他亜鉛やマグネシウム、鉄などのミネラルですので、良質で十分量のマルチビタミン&ミネラルの摂取は、メチレーション改善の第一歩となります。

 

各種疾患や症状でお悩みの方は、栄養療法に詳しい栄養療法医に一度メチレーションを診てもらっては、いかがでしょうか?

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