ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆
分子レベルの栄養学を普及するセミナーをしていると、思わぬところで、人体の不思議に出会います。
今回は、その一つ”人体内のリサイクル”について語ります。このテーマ、人体の不思議については、サプリメント療法レシピファイルのトピックに掲載されていますので、持っている先生方は参照されて下さい。
詳細は、サプリメント療法レシピファイルに譲るとして・・・今回の話題は2つ。
① 水素のリサイクルに、酸素が必要・・・人は酸素を吸って二酸化炭素を出す。とされているのですが、酸素が二酸化炭素に代わるのではありません。酸素を吸うことで複合体Ⅳ(ミトコンドリア内膜に存在する電子伝達系の一つ)に作用して、代謝水を生成して、水素を再び膜間スペースに戻すために使われます。
なので、酸素がないと効率のいい水素のリサイクルができず、最終的にATP産生量が減少します。疲労感やメチレーションが回転しない、メチレーションが回転しないために抗炎症などの様々な弊害が生じます。
ということは、呼吸器疾患など酸素が体内に入りにくい状況は、体内の水素を有効利用ができない、逆に考えると水素をいくら摂取しても、酸素がないことで、水素摂取の意味がないことになります。
水素を摂取するなら体内酸素量を増やすべし、ですね。
② γGTPは、グルタチオンをリサイクルする・・・グルタチオンは尿から排泄されるところをγGTPの働きによりアミノ酸に分解され、アミノ酸として再吸収された物質から体内で再合成されます。
γGTPはグルタチオンの再合成のために働くといっても過言ではありません。一般的に採血検査でγGTPが高いこと、=肝臓が悪い、と悪者扱いされているγGTPですが、実はいいことをしているのです。悪いものが増えるから、その抗酸化をもたらすためのグルタチオンを維持するために、γGTPが頑張ている、その姿をγGTPの上昇として診ているのです。
γGTPは、有害物質が上昇することで、対抗して上昇するいい物質なのです。酒のんだら上がるので、酒こそがわるものかも・・・は~・・・って感じですね。
酒はいいとして、γGTPは、そのように体の酸化抗酸化、いわゆるレドックスを守る戦士として働いているのです。
リサイクル業者としてのγGTPをお忘れなく。
詳細を知りたい方は、タイラズメソッドセミナー参加か、サプリメント療法レシピファイルをご覧下さい。