ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆
今回は、沖縄第一号のアンチエイジング専門医として、久しぶりにアンチエイジングについて語ってみたいと思います。
アンチエイジング内科では生体の細胞レベルで若返り、あるいは現状維持をするべく、様々なテクニックを駆使するのですが、そこで考え方として、大事な3要素があります。
それが、解毒、抗炎症、エネルギー産生です。
①解毒
解毒は腸を中心としたもので、毒物を摂らない、貯めない、排泄するが原則です。
そのためには、排便、排尿、発汗、爪、毛髪などの排泄システムを稼働することです。
解毒は、排泄しやすい形に物質を代謝しないといけません。それが第一相解毒や第二相解毒になります。
解毒には、ATPの8割が使われるほどエネルギーを必要とします。そこでアンチエイジング3原則の2つがつながります。
ATPがないと小胞体ストレスが起こるので、解毒に必要な酵素が産生されず、毒物の排泄がうまくいきません。
解毒にはメチレーションも必要です。
②抗炎症
体内には絶えず炎症が起こっています。特に食事をした際には激しく炎症が起こり、体が酸化します。
炎症を抑えるのがビタミンA、C、E、D、Kやメチレーション、甲状腺ホルモン、EPAなどの食品成分です。
これらを駆使して、炎症をできるだけ小さくすることが、緩やかな老化をもたらします。
③エネルギー産生
エネルギー物質でもあり、ニューロトランスミッターとしての働きもあるATPを効率良く産生することです。
ATPはメチレーションを回すためにも必要です。
解毒にも、抗炎症にもATPは必要になります。
お気づきになりましたか?
メチレーションは、解毒、抗炎症に関係しています。
さらにメチレーションは、αリポ酸、コエンザイムQ10、Lカルニチンの合成にも関係しているので、エネルギー産生に関与しています。
すなわち、メチレーション代謝は、解毒、抗炎症、エネルギー産生のいずれにも関わっています。
アンチエイジングには、メチレーションが必要なのです。
アンチエイジング実践者は、メチレーションを回す方法を習得するべきです。
メチレーションの回し方は、次回の記事で・・・。