グルタミン酸とシスチンの関係

2019年04月30日

ハートフルクリニックの平良です(^_^)/

 

今回の話題は、グルタミン酸とシスチンの関係です。

 

シスチンは、システインが2個結合した物質です。

 

シスチンは細胞内に取り込まれて、システインに分解され、グルタチオンに合成されます。

 

シスチンは、細胞内に取り込まれる際に、グルタミン酸と交換して、グルアミン酸は脂肪内から細胞外に、シスチンは細胞外から細胞内に取り込まれます。

 

システインもグルタミン酸もグルタチオンの原料であり、非常に大切な物質です。

 

細胞内外のシスチンとグルタミン酸の交換をして、シスチンが細胞内に入るトランスポーターが、xCTと呼ばれるものです。

 

癌は、このトランスポーターを活用して、細胞内にシスチンを取り込み、抗癌剤に対する抵抗性を獲得します。

 

このトランスポーターは、グルタミン酸により抑制されるので、細胞内のグルタチオン合成量が減ります。

 

 

だからといって、xCTと抑制するために、グルタミン酸を摂取すると、癌は増殖、転移します。

 

また、グルタミン酸の過剰摂取は、頭痛や喉の灼熱感、胸の痛み、動悸、息切れなどがおきるので、お勧めできません。

 

グルタミン酸と言えば椎茸や昆布などのうま味成分であり、化学調味料の一つですが、くれぐれも適量を摂取して下さい。

 

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