ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆
9月2日の「炎症」TAIRA塾では、炎症をコントロールするために大切な数々をお伝えしました。
その中でも腸内環境を改善する、腸育がとても大切であることをお伝えしました。
タイラズメソッドがお伝えする”炎症コントロール”について、腸育を含めまとめてみたいと思います。
1. 脳内ケア
脳は外部から有害な物質が入らないようにBBB(血液脳関門)と言われるバリアがあります。そのバリアが脆弱化したり破壊されたりすると脳内に炎症が波及し、認知機能や精神機能が低下します。
脳やBBB(血液脳関門)を保護する食べ物、薬剤、ライフスタイルをする必要があります。
有害金属、過剰な糖質、過剰な脂質、酸化油、香辛料やハーブなどに気をつける必要があります。
2. 鼻腔・咽頭ケア
鼻腔や咽頭は炎症の場所になるときがあります。
鼻腔や咽頭もうがいと同じように洗浄する必要があります。
日本ではまだなじみがありませんが、“鼻うがい”を推奨します。
3. 口腔ケア
毎日のブラッシング、うがいなどの口腔ケアも必要です。
口腔内トラブルがある方は歯科医師と相談して下さい。
口腔内を清潔に保つことが大切です。歯周病があると動脈硬化、心筋梗塞の要因にもなります。
4. 食道ケア
食道は下部は、胃食道逆流による逆流性食道炎を起こします。
胃食道逆流とGABAの機能は関係があります。
炎症があるとGABAの産生が低下します。
※;GABAと炎症については、9月16日福岡分野別セミナー、9月24日東京TAIRA塾「炎症②」で語ります。
GABA合成低下は、逆流性食道炎のリスクが高まります。
5. 胃内ケア
胃炎は、食べるもの、嗜好品、ホルモンバランス、睡眠不足、刺激物などが原因になります。
慢性胃炎は加齢とともに比較的多くの方に発生するので体内炎症の要因として腸内炎症とともに一般的なものとなります。
慢性胃炎を抑制することはとても大切です。
6. 腸育・腸内環境ケア
腸内環境を整えることは炎症コントロールで最も大切な一つになります。
腸内環境の乱れデイスバイオーシスは慢性胃炎とともに比較的多くの方に起こりえます。しかも加齢とともに腸内細菌叢が変化し、よりデイスバイオーシスになります。
そのために腸蠕動運動、腸内細菌叢、食物線維、腸育をもたらす素材の活用、腸絨毛を維持するグルタミンなどのサプリメント、有機酸合成が大切になります。
7. 頭皮・皮膚ケア
頭皮を含む全身の皮膚は最大の臓器でありアトピーや乾癬などの疾患が全身に炎症性サイトカインをもたらす要因尼なります。
皮膚の炎症は腸内の炎症とリンクしていることがあり、皮膚の炎症がある場合は腸内環境を整える必要があります。
皮膚の清潔を維持し皮膚に必要な亜鉛やコレステロールなどの栄養素の維持をして炎症をコントロールする必要があります。
8. 血液・組織ケア
腸や臓器と並んで目に見えない血液や組織の炎症は、血液中を流れる抗炎症物質でコントロールされます。
血液・組織の抗炎症には亜鉛、銅、マンガン、セレン、カルシウム、モリブデンなどのミネラルの他、SOD酵素、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオンSトランスフェラーゼ、カタラーゼなどの酵素、血液中の物質としてアルブミン、尿酸、ビタミンCを代表とするビタミン各種、コレステロール、ビリルビンが必要です。
いくつかの血液検査の結果からCRPが上昇する前に早期の炎症を読み解くことが可能です。栄養療法では炎症の早期発見が疾患治療、予防の早道になります。
9. 脂肪組織ケア
脂肪組織には褐色脂肪細胞、白色脂肪細胞、ブライト脂肪細胞がありますが、白色脂肪細胞は炎症を促進するように動きます。
褐色脂肪細微やブライト脂肪細胞は、コハク酸を取り込むことで炎症を抑制するように動きます。
体重をコントロールして、皮下脂肪や内臓脂肪を少なくすることも炎症コントロールには必要です。
一方で、褐色脂肪細胞、ブライト脂肪細胞を増やす方法を検討することです。
以外と褐色脂肪細胞を増やす方法は、簡単です。方法は9月24日のTAIRA塾第2回炎症セミナーで語ります。
10. まとめ
炎症のコントロールは頭の先からつま先までのケアが必要であり、見えないところにも抗炎症の知識を導入する必要があります。
ぜひタイラズメソッドコントロール法を、9月24日のTAIRA塾で 学ばれて下さい(^_-)-☆