ATP産生量を知る指標となる採血データは・・・

2017年01月20日ATP ,メチレーション

ハートフルクリニックの平良ですm(_ _)m

先のブログ記事で、ATP産生量を増すような栄養素や体内環境作りについて記載しました。

そもそもATP産生をもたらす前に、ATP産生がどのような状況かを把握する必要があります。

でも体内のATPを測定するには、費用がかかります。

一般採血から簡単にATP産生量を知ることができたら・・・どんなに栄養療法に有利でしょうか?

簡単に考えるとATPを利用してできる物質を見ること、ATPができないと影響を受ける物質を見ることで、それが可能です。

では、その物質とは・・・例えばコレステロール、中性脂肪はATPを利用して合成されます。

ATPが産生されないと余ったリンが尿酸合成を抑制するので、尿酸が低下します。

つまり、コレステロールと中性脂肪が低値で、尿酸が低値だと、ATP産生量の低下が疑われます。(サプリメント療法レシピファイル「ATP」および「ATP産生量」参照)

その他、ATPで合成される物質は意外とたくさんあります。ATP産生が低下した結果メチレーションも低下しますので、メチレーションで合成される物質の合成も低下して臨床症状に影響します。

例えば、メチレーションでメラトニンが合成されますが、低下しますと、睡眠障害がでます。

さらにメチレーションでLカルニチンが合成されますが、LカルニチンによりLカルノシンが合成されますので、それにより疲労感がでます。

Lカルニチン自体の低下は、脂肪燃焼ができず肥満になります。

以上をまとめると、疲労感を感じつつ、睡眠障害があり、肥満である人はATP産生が障害されていることになります。

もっと言うと・・・メチレーションによりセロトニン合成も抑制されるので、不安感がでるでしょう。ドーパミン合成の低下から意欲や集中力の低下も・・・不定愁訴と言われている症状は、実はATP産生の低下が背景にあると思われます。

ぜひ以上を参考にして、ATPチェックされて下さい。

追記

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