消化吸収に必要な要素・・・

2016年09月12日栄養素・サプリメント ,腸内環境

ハートフルクリニックの平良です(^_^)v

ドクターセミナーを開始して早くも10年以上となり、多くの先生方にタイラズメソッドや分子レベルの栄養療法を情報提供させて頂きました。

各種栄養療法の情報を提供している中で・・・テクニックを情報提供させて頂きましたが、一番重要なのはやはり、食事の消化、栄養素の吸収です。

そこで今回は、口に入れたものがきちんと消化され、吸収されるのに必要な条件を列挙してみたいと思います。

それでは・・・

1、口腔内・・・ここではよく噛むこと、唾液がでること、歯周病などの炎症性疾患、口腔内トラブルがないこと、口腔内の細菌叢がコントロールされていることなど歯科的な領域になりますが、歯科における管理が非常に重要です。唾液一つとっても分泌量も重要ですが、その中に含まれる数々の物質も重要です。その重要な物質が十分できるかは非常に重要です。よく噛むことでDHEA-Sやヒスタミンも増えるのでよく噛むことから始まります。

2、胃内・・・胃液、胃酸の分泌がしっかりなされていること。胃内にトラブルがない場合、胃酸分泌を促進する必要があります。ピロリ菌がいたら駆除する必要があります。

3、十二指腸、胆汁、胆汁酸・・・十二指腸では膵臓から消化酵素と胆汁が混ざり合います。胆汁酸は特に重要で、甲状腺機能にも影響します。コレステロールから胆汁酸合成されるので、コレステロールがきちんと代謝されるかが鍵になります。コレステロールの代謝ではビタミンCが必要です。胆汁酸が分泌されても2次胆汁酸になっては大腸癌リスクが高くなります。そのため待ち構えている消化管の先で善玉菌がいる必要がありますので、胆汁分泌と善玉菌コントロール(フローラコントロール)は一体と考える必要があります。

4、膵臓・・・膵臓外分泌機能が重要です。消化酵素をきちんと合成分泌していること。そのためには以外と亜鉛が必要な要素であることがわかっています。そのため亜鉛不足の方は、不足している要因の分析と病態に基づいた改善が必要です。亜鉛の補充だけでうまくいかない場合もあります。デイスバイオーシスがあるとうまくいきません。そのためにもフローラコントロールが必要です。

5、小腸・・・小腸を下っていくうちに徐々に腸内細菌が増えてきます。善玉菌が食べる食物繊維があるか、すでに有機酸が豊富か、亜鉛があるか、善玉菌サプリメントそれらがフローラコントロールに必要です。その他IgAの分泌、αディフェンシンもきちんと合成分泌されることです。

6、大腸・・・ここでは善玉菌+食物繊維により有機酸が合成されること、前述のIgA、αディフェンシンが有効に作用していることが求められます。小腸、大腸とも蠕動運動がしっかりあることも大切です。なので神経系(セロトニン、アセチルコリン)が働いていること、逆にドーパミンが過剰だと消化管運動が停滞することになります。バランスが重要です。

7、その他、消化管粘膜、特に腸粘膜の状態も大切です。タイトジャンクションを修復する菌やサプリメント素材を活用する必要があります。

これら多くの要素をクリアーして初めて、良好な栄養素吸収がなされます。

10月のタイラズメソッドセミナーでは、これらを解説できるように1枚のスライドを準備しています。

腸管コントロールは栄養のコントロールです。

一緒に学びたい方は、ご一緒にどうぞ(^_^)v

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