ハートフルクリニックの平良です(^o^)
亜鉛は吸収が悪いミネラルです。
その吸収をよくするためには、腸内環境がよくて、有機酸を合成してくれることが重要です。
有機酸の合成には、善玉菌と食物繊維が必要です。
その食物繊維と善玉菌の組み合わせで、どの有機酸ができるかもわかっています。
亜鉛の吸収のためには、腸内環境が重要ですが、腸内環境があまりよくない状態で、亜鉛が不足している状況があると、臨床的に症状が出る前にすでに膵臓外分泌機能が低下することが知られています。つまり消化がうまくいかず、悪玉菌を多くしてしまう結果となります。
さらに膵臓内分泌機能にも影響するので、亜鉛不足は決して見過ごすことはできません。
さらに亜鉛はリメチレーションサイクルを動かす2つの酵素に使われているので、亜鉛不足はリメチレーションサイクルが回らないことになります。
その結果、ホモシステイン→メチオニン→SAMeの合成ができず、メチレーションが回転しないことになり、その影響は大きいです。
ホモシステインが多くなる可能性があり、動脈硬化のリスクも負うことになります。さらにホモシステインの代謝、硫黄転移反応でアンモニアが合成されることから、それも各種代謝に影響します。
例えば、グルタミン酸の合成が促進され癌統合医療では不利になります、さらにアンモニアの処理にATPが使われる、さらにはGABA抑制ドーパミン優位になり落ち着きがなくなります。
性格傾向にも影響がでます。
そのようなことを避けるためにも、亜鉛の補充が大切ですが、その際はシンバイオテイックス療法として、善玉菌や食物繊維の摂取も併用することをお勧めします。
やはり、すべての病は腸からはじまる、ですね(^_^)v