ハートフルクリニックの平良です(^^)/~~~
今回は、腸内細菌と性格の関係について語ります。
マウスの実験で、腸内細菌叢が変わると不安やストレスに対する対応力が変化することが知られています。
社交性についても、腸内細菌叢の変化で、変わることも知られています。
治療に使える細菌叢をサイコバイオテイックスと呼んでいるのですが、その研究が現在進められています。
腸内細菌叢は、GABAやノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリンなどの神経伝達物質やエンテロラクトンなどの各種有用な物質を合成します。
さらに有機酸を合成し、ビタミンやミネラルなどの栄養素の吸収を促進します。
このような細菌叢の働きで、人間の性格自体も変化することには驚きです。
逆にその働きを治療に利用する必要があります。
フローラコントロールは、各種治療のベースとして有用です。
プロバイオテイックス、プレバイオティクスを活用して、さらに亜鉛を補充することをするとフローラコントロールをすることができます。
でも・・・カンジダを代表とする悪玉菌の除去、鉛などの有害金属の除去、腸粘膜の修復など同時に実施する必要があります。
さらにバイオフィルム対策もあるので、実はそう簡単なものではありません。
複雑な腸内環境の改善法についての詳細は、いずれこのブログで掲載したいと思います。