膵臓外分泌機能の重要性・・・亜鉛不足との関連

2016年08月4日亜鉛 ,栄養素・サプリメント

ハートフルクリニックの平良です(^_^)v

栄養素の吸収では、胃酸と腸内の有機酸、胆汁酸が重用ですが、消化酵素の量も重要な要素となります。

食事をしても栄養素が吸収されない場合、考えないといけないもの・・・

  1. ★よく噛むこと・・・そのためには歯とそのかみ合わせ、唾液が大事です。
  2. ★唾液・・・リンドウというハーブで唾液、胃液、胆汁分泌が増えます。コエンザイムQ10は唾液分泌促進作用があります。唾液には、αディフェンシンが含まれる。αディフェンシンは抗菌ペプチドとして作用し、腸内の悪玉菌を駆除するため、腸内を善玉菌優位にし、デイスバイオーシスを予防する。
  3. ★胃酸分泌量・胃液量・・・タウリンが胃酸分泌を促進します。Lカルニチンは胃酸分泌促進、胃腸蠕動運動亢進、胃循環血流量増加作用などの胃機能を改善する作用があります。
  4. ★胆汁酸分泌・・・タウリンは、胆汁・胆汁酸分泌量を増加させる。コレステロールから胆汁酸が合成される。コレステロールが低値だと胆汁酸合成量が減り、胆汁酸は強い抗菌作用があるので、デイスバイオーシスとなります。コレステロールから胆汁酸合成促進するものとして、ビタミンC、タウリン、SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)があります。(スライドNo.2参照)クルクミンも胆汁酸分泌促進する。モズク、こんにゃく、大麦、舞茸、杜仲茶が分泌促進する。ビタミンB3は胃酸や胆汁酸の分泌に使われる。
  5. ★腸内有機酸・・・乳酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸、クエン酸などの有機酸が腸内に存在することで栄養素の吸収が促進される。有機酸の産生には、善玉菌+発酵性食物繊維が必要となる。デイスバイオーシスの状態では、善玉菌量が低下し、有機酸量が減少する。デイスバイオーシスを回避するためには、αディフェンシンが分泌される必要があり、αディフェンシン分泌促進する素材を使用する必要がある。さらに亜鉛不足はデイスバイオーシスを招くので、亜鉛の摂取が必要となる。
  6. ★膵外分泌(消化酵素量)・・・膵外分泌機能は亜鉛不足で低下する。そのため亜鉛不足を回避する必要がある。消化酵素は蛋白質なので、栄養素の吸収が低下すると酵素蛋白質の合成量が低下する。消化酵素のサプリメントも有用。
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