ハートフルクリニックの平良です(^_^)
タイラ経路図をお持ちの先生方は・・・スライドNo.5と6を用意して、にらめっこしながら理解されて下さい。
しいたけの戻し汁がメチレーションを抑制するのをご存じでしたでしょうか?
メチレーションコントロールに椎茸の戻し汁が使えます。
適温は5度です。冷蔵庫で保管しておいて料理に使用して下さい。
いろんな料理に使えると思います。
アンチエイジングヘルシー料理研究家としては・・・なににつかおうかな~。
では代謝との関係は・・・エリタデニンです。
椎茸のかさの部分に含まれるエリタデニンは、SAHを分解してホモシステインとアデノシンに代謝する酵素を抑制します。
その結果3つの影響がでます。
1,SAHが増える・・・SAHのメチレーション抑制作用により、メチレーションがダウン・・・低メチル化の方にはきついですが、ハイパーメチレーションの方にはお勧めです。ヒスタミン値を診ながら(クイズに出したSAMe服用時の注意点をよく理解し、偽りのヒスタミンにだまされないようにして下さい。→10月の各論セミナーで語ります。)
2,ホモシステインが減る・・・動脈硬化とも関係するホモシステインが減るのはいいのですが、ホモシステインから合成されるグルタチオン、硫酸、タウリンが減るのでそこも問題です。
3,アデノシンが減る・・・アデノシンの働きは催眠作用、ドーパミン分泌抑制、AMPK活性化(癌抑制)、アデノシンが分解されるとリウマチではひどくなる、抗てんかん作用、偏頭痛で高いなどが知られており、これらでアデノシンが低下する場合に問題がある方は気をつけて下さい。
さらにエリタデニンにより増えたフォスファチジルエタノールアミンが、Δ6デサチュラーゼが抑制されるためリノール酸代謝を抑制します。同時に同じ酵素で代謝されるαリノレン酸も抑制されます。
これらに影響を受ける方も気をつける必要があります。
かといって・・・椎茸をたべるな・・・とは決して言えません。
お勧めな食材です。
どんどん食べて下さい。まさか・・・バケツ1杯食べる人はいないでしょうね(笑)
なので・・・大丈夫です。