ハートフルクリニックの平良です。
NADHはTCA回路の3カ所でNAD(ナイアシン)から作られる物質で、後に電子伝達系の複合体Ⅰで処理されます。
TCA回路は、特にアコニテーゼが活性酸素やタバコに弱く、すぐに活性を失う酵素で、TCA回路自体が回りにくくなっています。
ミトコンドリアの障害がある場合、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸とコエンザイムQ10を用いて、FADHから複合体Ⅱ以降で電子伝達系を回す方法があることを以前紹介しました。
今回は、ミトコンドリアのTCA回路に入る以前の乳酸→ピルビン酸の代謝を利用してNADHを作るメカニズムがあることを簡単に解説します。
空腹時や運動時に乳酸→ピルビン酸となります。
その際にNADがあるとNADHが合成されます。
なので運動前の空腹時にNADの元になるナイアシンを含むピーナッツやひまわりの種、レバーを食して、亜鉛を含む大豆、乳酸サプリメントを摂取して、有酸素運動をすると、NADHができる(代謝経路図上)という仕組みです。
各論でお渡しするタイラ経路図No.3にその経路図が記載されています。
タイラ経路図をお持ちの先生は一度ご確認下さい。