TCA回路を経由せず、NADHを作るには・・・

2016年04月18日お知らせ ,亜鉛

ハートフルクリニックの平良です。

NADHはTCA回路の3カ所でNAD(ナイアシン)から作られる物質で、後に電子伝達系の複合体Ⅰで処理されます。

TCA回路は、特にアコニテーゼが活性酸素やタバコに弱く、すぐに活性を失う酵素で、TCA回路自体が回りにくくなっています。

ミトコンドリアの障害がある場合、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸とコエンザイムQ10を用いて、FADHから複合体Ⅱ以降で電子伝達系を回す方法があることを以前紹介しました。

今回は、ミトコンドリアのTCA回路に入る以前の乳酸→ピルビン酸の代謝を利用してNADHを作るメカニズムがあることを簡単に解説します。

空腹時や運動時に乳酸→ピルビン酸となります。

その際にNADがあるとNADHが合成されます。

なので運動前の空腹時にNADの元になるナイアシンを含むピーナッツやひまわりの種、レバーを食して、亜鉛を含む大豆、乳酸サプリメントを摂取して、有酸素運動をすると、NADHができる(代謝経路図上)という仕組みです。

各論でお渡しするタイラ経路図No.3にその経路図が記載されています。

タイラ経路図をお持ちの先生は一度ご確認下さい。

 

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