パーキンソンの根本原因の追及は大切です

2016年04月8日お知らせ

ハートフルクリニックの平良です。

パーキンソン病や症候群は、それに至る要因があるはずです。

ドーパミン神経がドーパミンを合成できない、分泌ができないなどドーパミンに関連する要因がどこかにあるはずです。

さらにミトコンドリアの機能低下をもたらす要因もあり、それらを洗い出す必要があります。

そのためには、採血検査、毛髪検査、尿有機酸結果が必要になります。

採血でチェックするべきことは、ミトコンドリア機能低下の元になるB群やその他栄養素の不足、体内炎症の有無、免疫異常、有害金属を含む有害物の蓄積、ミネラルバランス、糖代謝障害、鉄の蓄積、栄養吸収障害を診る必要があります。

・・・異常がある場合それぞれに対して治療メニューを組みます。

たとえば・・・B群不足がある場合はB群サプリメントと同時に腸内でB群を合成できるように善玉菌サプリメントと添加物の使用禁止、食物繊維の摂取をお勧めします。

毛髪検査では、水銀、鉛、ヒ素などのミトコンドリアの機能を低下させる有害金属の蓄積、ミネラルバランスの乱れをチェックします。

・・・異常がある場合・・・たとえば水銀蓄積が確認された場合はαリポ酸を用いて除去していきます。(注意:αリポ酸を使用する場合は注意点があるので主治医に確認して下さい。)

尿有機酸結果ではドーパミン合成能とドーパミン合成を阻害するクロストリジアの存在をチェックする必要があります。

・・・異常がある場合・・・たとえばクロストリジアの存在が確認できた場合、善玉菌サプリメントを、ドーパミン合成が低下している場合ドーパミン合成に向けてサプリメント処方します。サプリメントと医薬品の相互作用もあることから、それぞれの症例で薬物を確認する必要があります。

いずれにしても個別化された医療が大切なので、現状を把握して根本原因を探る必要があります。

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