ハートフルクリニックの平良です。
今回から、特集として・・・平良の気の向くままに記事を掲載したいと思います。
SAMe・・・重宝しています。
SAMeは、副腎や松果体に多く存在する物質で、メチレーションには欠かせない物質です。
メチレーションはメラトニンやセロトニンの合成にかかわることや、うつの人ではSAMeが減少していることを考えるとそれらの治療にも有用であることが示唆されます。
実際うつの治療に使用されています。
また、今後特集を考えているSAMeの舞台である松果体では、ニューロステロイドの合成がされていて、人間の活動性に大きく影響を与えていることが知られています。
このニューロステロイドが、小脳を保護していることから、小脳疾患に対して、松果体の機能維持が必要で、SAMeも活用できるサプリメントの一つに挙げられます。
平良の造語として、松果体ストレスと名付けている病態ですが、この治療については、後日掲載します。神経保護には、松果体以外にコレステロール合成も大切です。
コレステロールはシナプスに多く集中し、コレステロールがうまく合成されるために、考慮することが多く存在します。
さて話を戻してSAMeですが・・・
ATPがないと合成されないことから、ミトコンドリアの機能にも影響されます。
さらにミエリン鞘合成にも関連するので、神経疾患に使用できる素材となります。
ところが不眠の副作用があるので、ハートフルクリニックでは夕方以降の使用を控えるように指示しています。
細かい話になりますが、DAOという酵素の抑制をするため、過剰に更新したDAOがある場合、SAMeによるその抑制が疾患治療に使えます。
また、ポリアミンの合成を介して、オートファジーの活性化もすることから有効に使うと何かと重宝します。
書きたいことは山ほどありますが、サプリメント療法レシピファイルに詳細を記載しています。
最後に意外な一面・・・軟骨成分の合成を促進する作用も知られていますので、グルコサミンとの併用をお勧めできます。
特集といっても、一部の情報ですが、栄養療法を目指す先生方、一般の方も参考にされて下さい。
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