今月は、タイラ経路図NO.3『ミトコンドリアの代謝経路図』を解説します。
ミトコンドリアの障害は、小胞体ストレスと並んで、細胞内小器官で疾患とからむ、重要な部分となります。
代謝経路図からわかることは・・・
- TCA回路
- 脂肪酸合成
- 電子伝達系
- グルタミンなどのアミノ酸との代謝
- ヘム鉄合成
- HIF-1(低酸素誘導因子)と嫌気性解糖の関係
- 酒石酸が障害をもたらす個所
- 癌のフマル酸呼吸
- B12欠乏で起こる代謝障害
- アンモニア処理
- β酸化
- Lカルニチンによる脂肪酸の処理
- TCA回路が障害受ける場所・有害金属との関係などがわかります。
疾患との絡みは・・・
- 糖尿病
- 統合失調症
- 自閉症
- 成長障害
- 難聴
- 筋力低下
- 腎機能障害
- 神経疾患
- 心筋症
- 不整脈
- 老化
- 躁鬱病
- 疲労
- 不妊症
- 癌
- 線維筋痛症
- 肥満
- ミトコンドリア病
このようにミトコンドリアの機能障害は多くの疾患とからんでいます。
ミトコンドリア機能を低下させる、あるいは障害をもたらすものを把握してその対策をするとともに、ミトコンドリアの機能をアップさせるための策を講じることが、統合医療、代謝栄養療法における治療では・・・非常に重要になります。
ミトコンドリアの機能を高めるには、タイラ経路図NO.4-1のトリプトファン代謝も関連してきます。
トリプトファン代謝できちんとキヌレニン経路が作動していないと、ミトコンドリアの機能も低下する結果となります。
またミトコンドリア機能の異常は、コレステロール代謝にも影響を与えます。
そのため精神疾患をもたらすのです。
ハートフルクリニックで不妊症の改善例があります。
ミトコンドリア(タイラ経路図NO.3)、コレステロール(タイラ経路図NO.1&NO.2)、トリプトファン代謝(タイラ経路図NO.4)、および妊娠にはもう一つリノール酸代謝(NO.5)に関する相互的な知識が求められます。
さて・・・これからミトコンドリア代謝について語ります。
認定医の先生は・・・タイラ経路図NO.3を用意して、こちらをクリックして下さい。