炎症があると・・・炎症は代謝上の負のスパイラルに・・・腸は大事です

2014年09月18日お知らせ

ハートフルクリニックの平良です。

タイラズメソッドや代謝栄養療法では・・・炎症は、正常な代謝の大敵と考えています・・・そこでその炎症について語ってみたいと思います。

多くの方に大なり小なり体内炎症があります。

しかも加齢に伴いその勢いは増していきます。
炎症が起こる場・要因として・・・腸内が考えられますが、その他に紫外線、歯周病、肥満(脂肪組織の炎症)、喫煙(呼吸器系の炎症)、暴飲暴食(胃の炎症)、アルコール、睡眠不足、高血糖などで起こります。

その炎症は・・・病態を複雑にし、さらに病気を重篤に傾けてしまいます。

1、炎症により腸内環境が悪化し、細菌叢の乱れ(デイスバイオーシス)を起こします。そのデイスバイオーシスがさらに炎症を強くする、負のスパイラルになります。
2、炎症がインスリン抵抗性をもたらし高血糖になります、そうするとさらに炎症が助長されるという負のスパイラルが起こります。
3、糖尿病と歯周病も互いにそれを助長するという負のスパイラルを形成します。
4、肥満によりデイスバイオーシスが起こり(肥満者の腸内細菌叢は非肥満者と異なることが知られています)、これがさらに体内炎症を助長します。

炎症は比較的日常的に起きています。
おそらく腸内細菌叢の乱れ、デイスバイオーシスに起因します。

前回の記事でも記載しましたが、自閉症の治療は1にも2にも腸内環境の改善(デイスバイオーシスの改善)であるとしています。

自閉症においては・・・腸内炎症が脳の炎症に波及して症状が出ていることから、デイスバイオーシスおよび腸管壁細胞の改善をすることが重要です。

食物繊維、納豆(アレルギーがなければ)などいいものを食べ腸を良くする環境をつくることが、予防医学、治療、代謝栄養療法、治療医学の基礎となるものです。

お通じがうまくいっていない方は、まずするべきことは食の改善、運動とともに、善玉菌の摂取です。特殊な場合はホルモンもチェックする必要があります。

体内炎症は症状に現れるまで時間がかかります。
軽微な炎症をどのように見つけるか・・・一工夫が必要です。

体内炎症は通常CRPという検査項目で確認しますが、それよりも鋭敏に炎症状態を把握するために・・・フェリチンとヘモグロビンの相対値から見る炎症性貧血の状態や血小板を用いることがあります。

それぞれの値が基準値内にあっても軽微な変化がから炎症を確認することができます。

外来で見ていると、炎症を有する人が多い・・・外来に来られるくらいの方は・・・ほとんど炎症があります。

おそらくその場所は腸内ですが・・・はやり・・・腸は自閉症のみならず、健康を維持するには必要なものになりますね・・・

皆さんも腸を大切にされて下さい。

LINEで送る

ページトップへ戻る

© 2013 Dr.TAIRA