メチレーションという代謝が回らないと未病、不定愁訴に・・・

2014年05月8日ビタミンB12 ,メチレーション

ハートフルクリニック平良です。

このブログへアクセスされている方・・・500人(のべではありません)を突破して頂いて、誠にありがとうございます。

それを記念して・・・メチレーションと未病、不定愁訴の関連について語りたいと思います。

原因不明の症状を未病、あるいは不定愁訴と呼ばれたりしています。

その病態に関連しているのが・・・メチレーションという代謝ではないかと考えています。

だるい、朝起きれない、うつ、肩こり、頭痛、めまい、冷え性、低体温、低血圧、虚弱体質・・・などなど、漢方でいう虚証という状態にこのメチレーションが関係していると考えています。
(もちろん病因は別の場合もあります。)

では・・・メチレーションとは何でしょうか?

CH3というメチル基を物質に結合させる代謝(化学反応)ですが、この生体内の化学反応でできる物質は多々あり、その恩恵を受けている日常的な元気さが存在します。

たとえば、メラトニン、Lカルニチン、アセチルコリン、グルタチオン・・・生体内でかなり重要な物質で、これらがメチレーションによりできるものです。
メラトニン・・・睡眠、免疫、美白に関連
Lカルニチン・・・脂質代謝、ミトコンドリア機能に関連
アセチルコリン・・・元気さ、やる気、抗疲労に関連
グルタチオン・・・解毒に関連

さらにメチレーションは、神経の鞘となる神経鞘をつくり、神経を正常に機能させるにも必要です。
神経鞘を作るのを阻害するのが水銀を代表とする有害金属です。

音に驚く、においに過敏、光に敏感などもメチレーション低下と関連するといわれています。

メチレーションが働かないと、、神経が機能しずらくなり、解毒、睡眠、元気さ、やる気、だるさに影響します。
一般的な血液検査でその異常を診ることは、困難です。
(分子レベルでの血液判読法ではある程度の推測が可能です。その判読法を医師・歯科医師向けセミナーでお伝えしています。)

なので、症状はあるが・・・血液検査、その他の検査では異常がない・・・となります。

それを未病、あるいは不定愁訴と言われたりします。

メチレーションを動かすには・・・
まずサイドブレーキとなる有害金属類、有機物質(プラスチック製のカップでコーヒー飲むと入ります)の除去が必要です。
汗(湯船、サウナなど)をかく必要があります。

さらに、栄養素の補給です。
代表的なメチレーションに必要な栄養素・・・葉酸、B12、SAMe、メチオニン、トリメチルグリシンなどです。

でも葉酸もただの葉酸では吸収や生体利用効率が異なりますので、メチル化された葉酸(5-MTHF)が必要ですし、B12もメチル化されたB12がいい(さらには投与方法、量も重要)など・・・また、SAMeも服用は空腹時がいいなどの・・・さまざまな服用に関する要件が必要になります。

場合によっては、グルタチオンやメラトニンの服用も必要です。
このグルタチオンの服用も吸収効率を考えたサプリメントを服用する必要がありまして・・・

そこがサプリメント外来のプロのテクニックを必要とするところです。
単なるグルタチオンを摂取しても吸収が悪く病態の改善に寄与するところは少ないと思われます。

結局のところは、サプリメント外来で、professionalの・・・できたら医師のアドバイスを受ける必要がある・・・ということになるのでしょう・・・

今のところサプリメントに関する上記の知識(上記の情報はスペースの都合で控えめにしています・・・)については、一般向けにインターネットなどで提供されていますが、情報が氾濫して、どれが正しいかわからない・・・というところです。

臨床をしていて経験があり、医師にも伝えている、調査研究(私も日々調査し、実験することもあります)もしている専門家から話を聞くのが一番確実だと思います。

平良だけに聞かなくても済むように、全国の先生方に、私の把握している情報を提供するべく、ドクターセミナーを開催しています。

今年で私が主催する日本臨床自由診療研究会の認定医(認定医制度があります)が30人を超える予定です。

タイラズメソッドを学ばれた医科・歯科の先生方はのべ、1000人以上はいると思いますが、それでも情報提供が足りないように思います。

このブログと多くの方々の力をお借りして、全国に情報発信したいと考えています。

熱くなりましたので・・・話を戻して・・・

メチレーション異常の治療には次が必要です
1、まずはメチレーション異常が疑われたら・・・一般採血から読み解く、分子レベルの判読法を実践しているクリニックを受診する
2、そこから栄養素の不足、有害物の有無を読み取る
3、有害物は毛髪検査、尿有機酸検査でチェックする
4、腸内環境の異常も関連するので糞便検査(一般的なものではありません、アメリカに郵送する特殊なもの)をする、必要があればフードアレルギー検査(これも特殊なものでアメリカに郵送)をする
5、有害物の除去、腸内環境改善に関するアドバイスを求める
6、必要な食事、食事法、調理法(調理法も大切)、サプリメントのアドバイスを求める
7、上記を3,4か月ごとに繰り返す。(検査によっては6か月ごと)

ハートフルクリニックでは改善例があり、上記の手法を用いています。
全国の先生方にも、不定愁訴はミトコンドリア機能異常、メチレーション低下などの情報の宝庫であり、よく話を聞くように・・・と解説しています。

未病や不定愁訴でお悩みの方に、直接役に立つ情報ではないかもしれませんが、第一歩となる情報になると考え、ブログしました。

参考にされて下さい。

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