がん弟実践するべき栄養療法、統合医療とは?

2022年08月23日がん ,コレステロール ,ビタミンB12 ,亜鉛 ,免疫 ,炎症

がんにおける栄養療法・食事療法

 

  1. 1、はじめに

がんの治療は、西洋医学においては、化学療法、放射線療法、手術、最近では免疫療法が行われているなか、癌統合医療では、①栄養療法・食事療法、②ライフスタイル、③サプリメント、④点滴療法、⑤免疫療法などが実践されています。

 

今回は、癌統合医療の基本となる栄養療法、食事療法、ライフスタイル、サプリメント療法について記載したいと思います。

 

食事療法や栄養療法では、癌が増殖、転移しにくい、かつ免疫が高まる体内環境をつくることが、治療の一助となります。

 

留意すべきは、食事や栄養素の摂取を制限する一方で、免疫力や体力を維持するためにも、あまり神経質にならず必要な栄養素は摂取することです。

 

過剰な食事制限は逆に、体力や免疫力を低下させ癌治療に不利になるので、栄養療法医師と相談しながら、実践することをお勧めします。

 

サプリメントを摂取する場合は、添加物が癌増殖を助長する場合もあるため、栄養療法に詳しい医師に相談するべきです。ライフスタイルの改善をし、食を改め、点滴療法を加えることで、相乗効果が得られます。各種治療法を組み合わせて、総合的に治療することが大切です。

 

最も大事なのは、最大の免疫臓器と言われる腸管のケアです。腸内環境を整え、お通じを改善することは治療のスタートとなります。

 

  1. 2、癌増殖に利用される栄養素

一般的に癌細胞は糖質、脂質、アミノ酸、鉄などを利用して増殖し、抗がん剤に対する抵抗性を獲得します。

 

以下に提示する素材は、絶対に摂取してはいけないものではなく、制限を加えるべき素材となります。

 

癌が利用するものとして、ぶどう糖、脂肪酸、鉄、銅、ナトリウム、グルタミン、グルタミン酸、ケトン体、ビタミンB12、葉酸、アラニン、メチオニン、システイン・シスチン、セリン、グリシン、トリプトファン、ナイアシン、アルギニン、クエン酸、ロイシン、リノール酸、果糖、遊離脂肪酸、セレンなどがあります。

 

いくつかの物質は、癌細胞の表面にあるトランスポーターやレセプターと言われる構造物により積極的に取り込んでいます。

 

特に控えるべきは(絶対にだめというわけではありません)、鉄、ブドウ糖、ナトリウム、果糖です。

 

上記の物質のすべてを避けることは不可能ですが、次のような食生活にすることで、ある程度回避できます。

①      漬け物、味噌汁など塩分の多い食事を避けること。

②      添加物を避けること。

③      甘い物、糖質の多いものは避けること。

④      スナック菓子類を避けること。

⑤      ソフトドリンクを避けること。

⑥      化学調味料を使用しないこと。

⑦      果物の過剰摂取を避けること。

⑧      牛肉、豚肉などの動物性脂肪を避けること。

⑨      赤身肉の過剰摂取を避けること。

⑩      紅花油などリノール酸の多い食用油を避けること。

⑪      魚や動物の内臓、貝類など鉄分の多い食品を避けること。

前述の物質を含むサプリメントを摂取するのは避けるべきです。

 

  1. 3、癌統合医療における時間治療

癌は夜間に増殖することが多いとされています。そのため、時間帯を利用して治療する必要があります。

 

①      鉄

癌細胞が鉄を取り込む時間帯は21時です。夕食に鉄を含む食品を摂取すると癌細胞に取り込まれます。夕食時に魚や動物の内臓、貝類などの摂取を避ける必要があります。鉄除去作用もある高濃度ビタミンC点滴をするなら夕方がお勧めです。

 

②      NK細胞活性

NK細胞活性は午前10時に高くなります。その時間以前に免疫を高めるマイタケや、やまぶしだけ、免疫を高めるサプリメントを摂取すると、効率よく抗癌免疫を高めることができます。

免疫を高めるスープとして、次のレシピを紹介したいと思います。

昆布とカツオ、あごだしを低温でとります。それに舞茸や山伏茸、椎茸、もずくを入れ、出汁パウダー、みりん、醤油、日本酒、コショウなどで味付けし加熱します。味付けには無添加を選択して下さい。

スープにハンドミキサーを入れ細かく砕き、ポタージュにします。

カップに入れて、飲む前にシソ油を数滴垂らして飲みます。冷蔵庫で冷やして、冷製あるいは飲用前に軽く暖めて飲用してもいいです。

 

③      糖

癌は夜間に増殖します。増殖に必要な糖質の摂取は夕食では控える必要があります。夕食には、お米、パンやパスタなどの小麦粉などの糖質を制限する必要があります。

 

④      コレステロール

コレステロールは癌増殖に必要な栄養素です。コレステロールは夜間に合成されます。夕食時にコレステロールを低下させるこんにゃく、もずく、舞茸などを摂取するといいでしょう。

 

  1. 4、癌治療でお勧めの食品

癌の統合医療では、食は治療の基本になります。以下に挙げる食べ物をお勧めします。

①      野菜

舞茸、やまぶし茸、玉ねぎ、ニンニク、人参、その他、キャベツ、小松菜、水菜、カイワレ大根、カブ、カリフラワー、クレソン、大根、タカナ、白菜、ブロッコリー、芽キャベツ、ラデッシュ、クレソンなどのアブラナ科の野菜を摂取して下さい。時にアブラナ科の野菜はお勧めです。

 

②      海藻類

海藻類は取り過ぎると鉄や有害金属が過剰になるので、週2回ほどの摂取をお勧めします。特にもずくをお勧めします。上述のようにもずくやキノコ類のポタージュをお勧めします。

 

③      青魚

EPAやDHAを含む青魚の摂取をお勧めします。

 

④      抗酸化食材

カレー、トマトソース、野菜炒め、サラダ、野菜ジュースなどの食品には抗酸化作用があります。カレーは牛脂成分を含まないものを使用して下さい。

 

  1. 5、癌統合医療おけるライフスタイル

癌統合医療では、ライフスタイルも重要になります。

①       睡眠:7から8時間の睡眠が必要です。夜更かしは免疫力が低下するため厳禁となります。

 

②   入浴:お風呂は、シャワー浴ではなく、湯船に入ることをお勧めします。全身に酸素が行き渡り、癌治療に有益です。

 

③       飲水:1日1.5リットルほどの飲水は、解毒のために大切です。特に寝る前と起床時にはコップ1杯の飲水をして下さい。

 

④       運動:ウォ-キング程度の軽い運動を毎日実施して下さい。

 

⑤       排泄・解毒:人間が有する解毒機構は、排便、排尿、発汗です。毎日お通じがあること、飲水により排尿すること、運動や湯船につかることで汗をかくことをお勧めします。お通じが悪い場合は、消化器系の医師に相談して下さい。

 

⑥       嗜好品:治療の妨げになるタバコや飲酒は控えるべきです。少なくとも治療期間だけでも実施して下さい。

 

⑦       思考:プラス思考でいることも大切です。

 

⑧       食べ方:まず、血糖値を上げないようによく噛むこと、1口20回噛んで食べることをお勧めします。さらに食べる順番も重要です。野菜、海藻などの食物繊維、肉や魚、豆腐などの蛋白質、最後に米、パスタなどの糖質を摂取することです。食事量ですが、腹八分で食して下さい。

 

前述の通り夕食は、鉄分と糖質、脂肪を控えた食事にする必要があります。

 

⑨       歯磨き:寝る前と起床時の歯磨きは重要です。歯磨き後にうがいもして下さい。寝ている間に口腔内細菌が増殖しているので、その除去をすることが腸内環境を整えることになります。

 

⑩       食物繊維の活用:αシクロデキストリンなどの食物繊維は、糖や脂質の吸収を抑制するので活用できます。水に溶いて食事と一緒に摂取することをお勧めします。

 

  1. 6、癌統合医療における検査

癌統合医療では、通常の検査と異なり、以下の検査が必要になります。下記検査については、統合医療医、栄養療法医に相談して下さい。

①      血液検査

血液検査で体内炎症、腫瘍の勢いの指標となる腫瘍マーカー、ホルモン、ビタミンやミネラルの状態を把握します。

カルシウム代謝異常は免疫系を停滞させるため、正常化させる必要があります。甲状腺ホルモン検査は、乳癌の治療に大切な情報をもたらします。

空腹時血糖や食後血糖値の上昇は癌治療の妨げとなりますので、治療の対象となります。鉄の過剰も有害です。さらに白血球比率から癌の再発リスクを予想することも可能となります。ぜひ実施して下さい。

 

②      毛髪検査

癌発症要因の一つに鉛やヒ素、水銀などの有害金属があります。その蓄積、排泄力を診るために毛髪検査が有用です。

 

③      便検査

通常の便検査とは異なります。腸内に存在する菌の種類と、悪玉菌が存在する場合、駆除するのに有用なサプリメントや素材が分かります。

 

④      その他の検査

特殊な検査として、尿有機酸結果や遺伝子検査もありますが、医師と相談しながら、必要に応じて実施して下さい。

 

  1. 7、サプリメントや漢方

癌統合医療でサプリメントを用いるのは、有用ですが、添加物と成分をよく吟味する必要があります。

添加物が悪影響する場合もあるし、癌の種類によっては成分そのものが悪化をもたらす場合があります。

正しい情報と知識を持った医師に相談することをお勧めします。

舞茸やモズク、キノコ、米ぬかの成分、善玉菌サプリメント、高容量メラトニン、百花蛇舌草や半枝蓮などの漢方も有用です。

 

  1. 8、まとめ

癌の統合医療では、食が基本です。

どのような治療をしても、食の善し悪しが治療を左右します。

治癒効率を高めるためにも、医師の指導のもと毎日の食を改め、”食養生”を実践するべきです。これを機に、一度食について見直してはいかがでしょうか。

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