白寿会新聞No.30・・・免疫を高める鍋料理

2022年04月20日亜鉛 ,健康素材 ,免疫 ,料理 ,栄養療法

白寿会新聞No.30・・・免疫を高める鍋料理

 

1、食べ物、調理法で免疫が変わる

私たちは毎日何らかの食材を口にしています。

中国のことわざには「病は口から入ってくる」とあります。

口に入るものが病の元凶になること、口に入れるものに注意を促す戒めのような言葉ですが、真実だと思います。

科学が発達した現在は、ことわざが語られた時代に比べると、多くの化学物質が口から入ってきます。

今回は、お勧めの調理法、鍋料理について語ります。

 

2、寒い時には鍋

寒いと免疫力が低下すること、同時に体温が上がると免疫力が上昇することが知られています。

鍋料理の特徴は、食材から流れ出た健康にいい成分を汁として摂取できることです。

なので、具材だけでなく汁も残すことなく摂取することで、体が温まるだけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素の摂取と同時に、免疫を上げることができます。

もう一つの鍋料理の特徴は、加熱により食材に含まれる有害物を無害にすることができる上に食材の吸収力を高めることができます。

さらに揚げ物や炒め物に比べて体に悪い最終糖化産物(AGE)の産生量が少ないという特徴もあり、蒸し料理とともに非常に健康的な調理法です。

 

3、免疫アップ食材

食べ物の中には、免疫を上げる食材が知られています。

白ネギ(特に緑の部分)、ブロッコリー、舞茸、山伏茸(やまぶしだけ)、もずく、アスパラガス、ニガウリ、タマネギは、一般的に売られている免疫を上げる食材です。

ミネラルを含む、豆類、海藻類、ナッツ類を摂取するとミネラルが摂取でき、ビタミンの摂取は、肉類や野菜を摂取することで補充でき、免疫や体力を維持するのに有用です。

どのような食材にしても、よく噛むことが免疫を上げることになります。なので1口20回以上は噛むようにすることでより免疫を高めることができます。

 

4、免疫を下げる要因

免疫力が低下するのは原因があります。

ビタミン不足やミネラル不足も要注意です。腸内環境が悪いと日、ミネラルの不足が起こります。

糖質の摂りすぎは、より多くのAGE(最終糖化産物)を産生して、免疫力を低下させます。

睡眠不足は免疫を低下させます。ストレス、タバコや過剰なアルコールも免疫を低下させます。

腸内環境が悪くお通じがよくないことも免疫低下になります。そのため食物線維やキムチや納豆など善玉菌が含まれる食品を摂取する必要があります。

甲状腺ホルモンの低下は、免疫力の低下をもたらします。人間ドックの際には、検査することをお勧めします。

 

5、腸内環境と免疫

腸は最大の免疫臓器と言われています。

腸内環境が良好だと免疫力が向上します。そのため免疫を維持するには、腸内細菌が大切です。

善玉菌と言われる乳酸菌やビフィズス菌を摂取することが求められます。

身近な食材で善玉菌を摂取できる食品は、納豆やキムチ、味噌があります。鍋に納豆やキムチ、味噌を入れてるのもいいと思います。

 

6、その他鍋に使える食材

免疫を上げる成分であるマグネシウムやビタミンEを含むので、アーモンドミルクをベースに鍋料理を作ることもお勧めです。

亜鉛を含むので牡蠣やホタテ、豆腐、海藻(特にもずくお勧めです)を鍋に入れましょう。

さらにセレンを含むのでゴマ、タマネギを入れるのもいいです。

ケイ素も免疫を上げるので、ホタテとアスパラガスを入れるとよろしいです。

その他ニンニクも免疫を上げるのでお勧めです。

ビタミンDは免疫を調整するので、それを含む鮭、キクラゲ、魚卵も活用して下さい。

 

7、タイラズ鍋レシピ

汁はアーモンドミルクを用いて、出汁はアミノ酸やミネラルを含む昆布と煮干しでとり、そこにビタミンCを含むもやし、キャベツ、大根、免疫を上げる舞茸か山伏茸、白ネギ、タマネギ、もずく、おろしニンニク、ニラ、さらに亜鉛を含む豆腐や牡蠣、ショウガ、ビタミンDを含むキクラゲ、ケイ素を含むホタテを加えて、キムチとセレンを含むすりごまで味付けして、最後に味噌を入れて完成、アーモンドキムチ鍋の完成です。こんにゃくを入れると腸内環境をよくするのでお勧めです。

 

8、まとめ

免疫を上げる鍋と使える食材を紹介しました。

鍋料理は冬だけでなく、1年中楽しむことができます。

定期的に摂取することで、免疫を維持することが可能です。

毎日の食事で免疫を上げることができれば、とてもありがたいことです。

私たちは普段、なにげにご飯を食べていますが、口に入るもので体の状態が変わるのであれば、食を活用するべきです。

免疫を上げるために、今夜は鍋にしては鍋にしてはいかがでしょうか?

病は口から入るのであれば、健康も口から入る、と言えるでしょう。

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