白寿会新聞No.28・・・魚油と健康の話

2022年04月20日EPA&DHA ,白寿会新聞

白寿会新聞No.28・・・魚油と健康の話

 魚油と健康の話

1、 魚油とは

EPAやDHAに代表されるのが魚油です。

魚肉に含まれるのがEPA、魚眼に含まれるのがDHAであり、分布がことなります。1日1g摂ることが推奨されています。マグロの刺身で6切れほどでとれます。

 

2、 魚油のEPA&DHAはどの魚に多い?

青魚(サバ、サンマ、アジ、イワシ、きびなご)、シラス、甘エビ、イカ焼き、さけに多く含まれます。

特にシラスは、納豆にかけたり、料理に使えるので、摂取しやすいEPA&DHAとなります。

 

3、 ω3系の油

EPA&DHAと同じ系統の油として、αリノレン酸が知られています。

αリノレン酸は、亜麻仁油、シソ油、エゴマ油に含まれます。

αリノレン酸は、体内で代謝されてEPAやDHAに変換されます。

代謝には個人差があり、αリノレン酸からEPAやDHAに変換される酵素の活性により体内のEPAやDHAの合成量は異なります。

 

4、 EPA&DHAは、どのような作用がある?

EPAやDHAには次の作用があります。

  • ①      血液をさらさらにする・・・特にEPAにその作用があります。
  • ②      抗癌作用が確認されている・・・この作用はDHAの方が強いです。
  • ③      炎症を抑える作用・・・EPAにその作用があります。
  • ④      うつに対する作用・・・EPAの作用です。セロトニンを活性化します。
  • ⑤      肥満予防・・・脂肪燃焼を促進します。
  • ⑥      脳機能の改善・・・DHAの作用です。
  • ⑦      動脈硬化改善・・・EPAの作用です。
  • ⑧      認知症予防になります・・・EPA・DHAの作用です。
  • ⑨ 中性脂肪を下げます・・・EPAにその作用があります。

 

5、 摂りすぎると

血液凝固能が抑制され出血傾向が増すので、摂りすぎないようにして下さい。

その他、肝機能障害、皮下出血、眼底出血、悪心嘔吐などの副作用があります。

 

6、 まとめ

魚油のEPA&DHAは細胞膜に取り込まれ、血液をさらさらにする作用があります。炎症を抑える作用もあり、また抗肥満、抗不整脈、抗動脈硬化など血管や心臓を保護する作用があります。

食べ物では、主に魚、特にマグロ、鰯、鯖、サンマなどに含まれます。

EPAやDHAはαリノレン酸がから合成されるので、エゴマ、クルミ、ごま、小麦胚芽、ライ麦、大豆、インゲン豆、枝豆、わかめ、煎茶、抹茶、豆味噌、米味噌、麦味噌を摂取するといいでしょう。特にエゴマ油がお勧めです。

青魚の摂取も有用ですので、お忘れなく。

LINEで送る

ページトップへ戻る

© 2013 Dr.TAIRA