白寿会新聞No.14・・・健康食で炎症を抑える

2022年02月24日炎症 ,白寿会新聞

白寿会新聞No.14

「健康食で炎症を抑えよう」

1、炎症は人をむしばむ

炎症というと虫にさされたところが赤く腫れ、局所的に熱が出る現象を思い出しますが、虫刺されのように小さな炎症から、果ては癌、最近の新型コロナウイルスの猛威で命を落とすのも炎症が要因と言っても過言ではありません。

人は炎症で老い、炎症によって病になり、炎症で死ぬのです。

炎症を抑えるのは、いわば長生きの秘訣なのです。

沖縄が長寿地域でいられたのは、薬やサプリメントのない昔からの炎症を抑える秘訣があるからです。

今回は、沖縄のみならず、いつでもどこでも簡単にできる炎症撃退法について語りたいと思います。

 

2、炎症の要因、病気との関係

虫刺されで炎症が起きるのは虫体内の異物が体に侵入するからです。異物が炎症を起こします。体に入れるのはできるだけ無農薬、無添加、天然物、この考えが重要です。

アレルギーは炎症の1種ですが、肉や野菜を食べても炎症が起こります。

口に入るものは、人によっては炎症の要因になりえます。

また、口だけじゃなく、肌に触れるもの、肌に降り注ぐ紫外線、タバコの煙に含まれる有害物も炎症を起こします。

炎症が起こると活性酸素が大量に発生します。

マウスの実験で、ウイルス感染させたマウスは、感染していないマウスの200から600倍の活性酸素が発生していると報告があります。炎症による活性酸素が病気の要因です。

活性酸素がいかに人の体に悪いかは、本誌愛読者ならすでに知ってますよね。

 

3、炎症を抑える食材

では、炎症を抑える食材をお伝えします。

食材には、炎症を抑える成分が多く含まれるものがあります。

一般家庭で調理をする場合、その筆頭となるのが、トマトと大豆だと思います。

複数の論文でトマトのリコピン、納豆のポリアミンに抗炎症作用があることがわかっています。

方やイタリアを中心とした西洋食材のトマト、方や日本オリジナルの納豆、西と東の横綱のようです。

ご存じのとおりトマトと納豆の組み合わせは合いません、いややったことがないので分かりませんが、合うかもしれません。味付け次第では合うと思います。やってみて下さい。すでに実践している人は正解です。

その他にも抗炎症食材があります。玉ねぎ、ニンニク、緑茶、ウコン、クミン、生姜、シナモン、キノコ、ベリー類、青魚、シラスがあります。

大豆は納豆だけではなく、大豆に含まれるサポニンにも抗炎症作用があるので使えます。大豆製品、特に豆腐は沖縄食では欠かせない食材の1つです。豆腐チャンプルーはもちろん、ゴーヤーチャンプルーにも豆腐が入っています。豆腐あなどるべからずです。

 

4、炎症を抑える料理

さて上述の食材を使って料理をしてみましょう。

納豆好きな方は、トマト和えが一番いいでしょう。納豆に角切りのトマト、それにシラスを加えて、ドレッシングはシソ油、塩、コショウでどうでしょう。さらに紫蘇やゆず皮を加えると最高です。想像で味付けしています。きっといけます。

納豆が苦手な人は、インドネシア食材のテンペを使用して下さい。発酵菌のテンペ菌を使用しています。炒め物、甘辛煮の他、単独で頂いても美味しい食材です。

納豆と同じくテンペにも含まれるのがポリアミン、これが炎症を抑える作用があります。

初めてテンペを知った方は、ぜひ入手して食材として活用して下さい。近くのスーパーで購入できない場合は、ネットで購入できます、美味しいですよ、一度はぜひ。

抗炎症を実践するには、なんと言っても野菜スープです。人参、セロリ、バジルなどのハーブ、長ネギ、玉ねぎ、トマト、小松菜、おろし大根を入れて味付けして下さい。

 

5、まとめ

今回は、健康長寿を演出する素晴らしい抗炎症食材たちと調理法を紹介しました。

長寿の上をいく健康長寿は重要な課題です。元気で歩くことができ、認知機能を維持して孫の面倒もできるような人生をおくるためには、抗炎症料理が重要です。

人生は炎症との戦いといっても過言ではありません。

豊かな人生をおくる1つの手段として、食は大切です。医食同源、これが私のテーマでもあります。

今夜の食卓に上がるのは、トマト&納豆サラダですか?

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