白寿会新聞No.10・・・ビタミンDを使ってコロナ対策

2021年12月12日白寿会新聞

ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆

 

白寿会新聞No.10・・・ビタミンDを使ってコロナ対策

 

ビタミンDを使ってコロナ対策

1、はじめに

新型コロナウイルスは、感染者が全国で発生し続けているため、気の抜けない状況が今でも続いています。

おそらくまだまだ増減を繰り返しながら新規感染者は発生していくと思います。

手洗い、うがい、アルコール消毒など、ウイルスを除去するための対策を各自行っていることと思いますが、そんな中、体内のビタミンが新型コロナウイルス対策に対して有用なことから、今回はコロナ対策の情報として、ビタミンDについて語りたいと思います。

日本人に不足していることが知られているビタミンDを日々摂取して、コロナ対策として下さい。

もちろんビタミンCや亜鉛も大切なのでそれらの摂取もお忘れなく実施して下さい。

  1. 2、ビタミンDとは

ビタミンは通常体内で合成されず、食品などから摂取して体内に取り入れる必要があるものですが、ビタミンDは別です。体内で合成されます。直射日光に当たることで合成されます。

体に必須な成分であるのですが、食品にも含まれるため、また不足しがちな栄養素であるため、食事から摂取することをお勧めします。

ビタミンDの作用として、カルシウムの吸収を高める、骨の強化につながることはよく知られています。

ところがカルシウム以外の作用も重要であり、これまでの研究からむしろ現在では、免疫や腸内環境に作用する多面的な作用が注目されています。

特に炎症を抑える作用、抗ウイルス作用は、現在世界中を悩ませている新型コロナウイルスに対する予防、重傷化抑制や死亡率低減の可能性から、毎日補充するべきです。

  1. 3、ビタミンDが低下すると

ビタミンD不足は、数々の疾患と関係することが分かっています。

自己免疫疾患、糖尿病、骨粗しょう症、線維筋痛症、インフルエンザ、癌などの他、肌の老化やアルツハイマーとも関係します。

今回のテーマである新型コロナウイルス対策でもビタミンDは有用です。

新型コロナウイルスで入院した患者の回復にビタミンDの充足度が大きく関係している可能性を示す報告があります。

新型コロナウイルスの死亡率を軽減することにも関係しているようです。

血中濃度で30ng/ml以上にする必要があるようです。

かかりつけ医に相談して一度測定してみるのもいいでしょう。

以外と少ないことからびっくりされる人、少なくないと思います。

私の外来では、サプリメントをお勧めしていますので、30ng/ml以上の方が多いです。

サプリメントを服用しても血中濃度が上がる人、上がらない人がいるので、個人差があることが分かっています。吸収率の違いによるものだと思います。

モズク、こんにゃく、舞茸を摂取すると、胆汁が分泌されてビタミンDなどの脂溶性ビタミンの吸収率が高まりますので、一緒に頂いて下さい。

  1. 4、ビタミンDを含む食品

ビタミンDは、野菜では、キクラゲ、椎茸、舞茸に含まれ、それ以外ではアンコウの肝、鮭、ニシン、卵、バター、イワシ、サバ、赤身肉、牛乳、明太子、たらこ、数の子、シラス、イクラに含まれます。

これらの食材をうまく活用して、ビタミンDの濃度を高めることができます。

特に椎茸では、乾燥させることでビタミンDの含有量が高くなることが知られています。干し椎茸がいいですね。

上記の食材で、比較的すぐに手に入る卵、鮭、シラス、舞茸、椎茸、キクラゲを活用してはいかがでしょうか?

チャンプルー(炒め物)にして頂いてみて下さい。卵かけご飯にシラス、鮭のせてもいいですね。

  1. 5、ビタミンDを高くするには

血中のビタミンDを高くするには、次の方法があります。

①     卵かけ鮭シラスご飯など、上記の食材を摂取する。

②     外で散歩して、直射日光を浴びる。

③     サプリメントで摂取する。

サプリメントで摂取する場合は2000IUから5000IUがお勧めです。

IUとは国際単位のことで、サプリメントの裏側に表示があります。

一番のお勧めは、食事から摂取することですが、血中濃度がなかなか上がらない人はサプリメントも活用して下さい。

  1. 6、まとめ

今回は、新型コロナウイルス対策としてビタミンDの重要性について語りました。

今は鍋が合う季節ではありませんが、鍋に舞茸、椎茸、鮭、キクラゲ、赤身肉、

吸収をよくするためのモズクやコンニャクも入れたビタミンDスープもいいですね。

朝は、卵かけ鮭シラスご飯、昼はチャンプルー、夕は鍋スープ、ぜひ検討下さい。

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