亜鉛と中性脂肪、コレステロールの関係・・・平良の考察

2019年12月18日コレステロール ,亜鉛

ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆

 

亜鉛が低下する要因はデイスバイオーシスなど多々ありますが、その亜鉛が不足すると中性脂肪やコレステロールにどのように影響するかを考察しました。

 

亜鉛は電子伝達系における複合体の一部として使われていて、ATP産生の8割が電子伝達系で行われていることから、亜鉛の不足はATP産生量に影響を与えます。

 

亜鉛が不足するとATP産生量が低下し、中性脂肪やコレステロールの合成量が低下します。

 

亜鉛不足は、同時にG6PDに亜鉛が使われることから、NADPHの産生量も低下します。グルタチオンの合成量も低下します。

 

NADPHは中性脂肪の合成に必要で、一方でコレステロールの代謝に必要なCYP酵素の補因子となります。つまり亜鉛不足は中性脂肪の合成量を減らし、コレステロールを代謝するCYPの活性を低下させることから、コレステロール代謝、特に胆汁産生がうまくいかず、コレステロール上昇となります。

 

亜鉛不足→中性脂肪減低、コレステロール高となる可能性があります。

 

中性脂肪低、コレステロール高が確認される場合、逆に亜鉛不足がその上流の病態として存在する可能性があります。

 

さらにその上流には、亜鉛不足をもたらすデイスバイオーシス、甲状腺機能低下、水銀汚染などを考える必要があります。

 

と・・・言葉で解説しても図解しないと分かりづらいものですのですね、メカニズムを知りたい方は、セミナーで質問されて下さい。

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