ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆
癌罹患者では、発癌前から血糖値が高い、中性脂肪が高いなどの体内環境が見られます。
血糖値に関しては、発癌以前からある炎症によりNADPHが減少して、これにより炎症で起こる溶血に伴うフリーヘムの処理がままならず、これがTLR4を活性化し、TNF-αを活性化、これにより腸管透過性亢進、インスリン抵抗性亢進となります。
これは、発癌のリスクを高めます。
炎症は、発癌の要因とも言われているので、そのメカニズムのいったんを説明したことになります。
中性脂肪については、癌細胞自体が脂肪酸合成を促進させており、脂肪酸合成に関わる酵素を活性化させています。
そのため、脂肪酸合成酵素の阻害が治療になります。
使える素材として、ガルシニアカンボジア、扁蓄、桑寄生などがあります。
高コレステロール血症も癌では見られますが、癌が進行していくとその合成に必要なNADPHも枯渇するので、コレステロール自体もいずれは低下します。
癌が進行すると栄養状態も低下するので、アルブミンも低下してきます。
今回は、癌の代謝のうち、糖と中性脂肪について述べましたが、その動きを阻止することで治療になります。
詳細については、一人一人の癌代謝が異なるので、採血データなどを比較しないとなんとも言えない、ところです。
癌の体内環境を理解するには、まだ多くのことを知る必要がありますが、今回はその一部を紹介しました。参考にして下さい。