癌罹患者体内で起こっていること。

2019年07月16日がん ,炎症

ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆

 

癌罹患者では、発癌前から血糖値が高い、中性脂肪が高いなどの体内環境が見られます。

 

血糖値に関しては、発癌以前からある炎症によりNADPHが減少して、これにより炎症で起こる溶血に伴うフリーヘムの処理がままならず、これがTLR4を活性化し、TNF-αを活性化、これにより腸管透過性亢進、インスリン抵抗性亢進となります。

 

これは、発癌のリスクを高めます。

 

炎症は、発癌の要因とも言われているので、そのメカニズムのいったんを説明したことになります。

 

中性脂肪については、癌細胞自体が脂肪酸合成を促進させており、脂肪酸合成に関わる酵素を活性化させています。

 

そのため、脂肪酸合成酵素の阻害が治療になります。

 

使える素材として、ガルシニアカンボジア、扁蓄、桑寄生などがあります。

 

高コレステロール血症も癌では見られますが、癌が進行していくとその合成に必要なNADPHも枯渇するので、コレステロール自体もいずれは低下します。

 

癌が進行すると栄養状態も低下するので、アルブミンも低下してきます。

 

今回は、癌の代謝のうち、糖と中性脂肪について述べましたが、その動きを阻止することで治療になります。

 

詳細については、一人一人の癌代謝が異なるので、採血データなどを比較しないとなんとも言えない、ところです。

 

癌の体内環境を理解するには、まだ多くのことを知る必要がありますが、今回はその一部を紹介しました。参考にして下さい。

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