ハプトグロビン2-2の時、どうするか・・・

2018年11月1日鉄代謝

ハートフルクリニックの平良です(^_-)-☆

 

ハプトグロビンはヘモグロビンの処理で使われる蛋白質ですが、遺伝子のタイプにより1-1、1-2、2-2の3種類があります。

 

2-2の場合はヘム蛋白の酸化障害を減弱する力が弱いため、血管内皮や腎臓を障害することになります。

 

さらに2-2の場合は、血清の鉄が多くなるため、ビタミンCにより3価の鉄が2価の鉄に還元され、これによりフェントン反応が起きてヒドロキシラジカルが産生され、酸化障害から動脈硬化や腎障害、さらにはβ細胞の機能も低下を起こします。

 

ビタミンC摂取により2-2の人は動脈硬化が進行したなどの報告があります。

 

では、2-2の人は、ビタミンCの使用を控えた方がいいのでしょうか?

 

そもそも、2-2の害は、①H2O2からのヒドロキシラジカル産生、②3価鉄にから2価鉄還元よるフェントン反応、③ヘム鉄の処理能力の低下による酸化障害、④糖化によるさらなる2-2の機能低下、によって起こっていると思われます。

 

そこで対策を・・・。

 

①H2O2からヒドロキシラジカル産生による害を防ぐには・・・H2O2の存在が要因と考えると、H2O2をカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼによりさっさと処理することができると害を軽減できます。サプリメントでそのような素材があるので活用するべきです。詳細はセミナーで・・・。

 

②2価鉄によるフェントン反応対策をするには・・・上述のH2O2をさっさと消去する方法でも、ヒドロキシラジカルが産生されてしまった場合は、その消去を考える必要があります。ヒドロキシラジカルスカベンジャーとなるのは、水素とメラトニン、エタノールです。水素ガスの吸入もいいのでしょうが、お勧めは腸内で水素を産生されることです。水素産生菌がいますので、それをうまく活用することです。詳細はセミナーで・・・。

 

③ヘム鉄の処理能力の低下による酸化障害を軽減するには・・・血清鉄レベルを下げることです。IP-6(フィチン酸)が使えます。キレーション点滴もお勧めです。フェリチンが100以下であれば、ビタミンC点滴10g~30gでも鉄は下がります。フェリチンが100以上の場合は、ヒドロキシラジカル産生による胸部不快感が出る可能性があるので、ご注意を・・・。詳細はいつもセミナーで語っていますから、受講された方はおわかりですね(^^)。それから鉄の過剰摂取を避けて下さい。

 

④糖化によるさらなるハプトグロビンの機能低下対策・・・糖質制限をして血糖値スパイクを避けることが必要です。GI値の低い食材の摂取、さらに血糖上昇抑制作用のある食物線維を一緒に摂取するなどの工夫が必要です。β細胞復活対策も必要です。詳細はセミナーで・・・。

 

⑤その他の対策として、ビタミンEの摂取があります。摂取により1-1や1-2タイプと同じ心血管イベントのレベルとなることが知られています。

 

詳細はセミナーでなどと記載して濁していますが・・・紙面の都合でそのようにならざるを得ませんm(_ _)m。
セミナーで口頭にて解説しますので、質問されて下さい。
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