数々ある平良造語を解説します。

2017年12月7日タイラズメソッド

去った12月3日(日)大阪で、メチレーションの世界的権威であるベンリンチ先生とコラボ講演させて頂いた際には、多くの平良造語が展開されました。

あー今回は、平良造語が多くなりましたね。

そこで、この記事で”平良造語”まとめますと・・・次のようになります。この平良造語は、病態の把握、治療に、また失敗しないように(私失敗しないので・・・栄養療法のドクターℤ!!的に)必要になってきます。代謝栄養療法に必要なのでぜひ活用下さい。

  • ✓メタボリックバランス・・・代謝のバランスが大切であること。
  • ✓メタボリックロス・・・代謝を動かすことにより失われる栄養素があること。
  • ✓メタボリックボリュームオーバーロード(MVO)・・・たとえ体にいい栄養素でも、量を間違えると、代謝を阻害すること。
  • ✓メタボリックリバウンド・・・代謝を回しすぎたために起こるよからぬ事態。
  • ✓プライオリティ・・・造語ではありませんが・・・優先して実践すること。
  • ✓ボリュームバランスサプリメンテーション(VBS)・・・量と他の栄養素とのバランスを考えて摂取すること。
  • ✓プレコンデイショニング・・・栄養素を投与するまえに下準備が必要な場合があること。腸内環境が乱れているデイスバイオーシスがある状態での栄養素はダダ洩れになります。前もって腸内環境を整備する必要があります。
  • ✓プランニング・・・造語ではありませんが・・・計画をたてて治療を実行すること。
  • ✓インテステイナルセルフサフィシェンシー(ISS)・・・腸内に食物繊維などの善玉菌の餌が到達するとそれをもとにビタミンやアミノ酸、一部の神経伝達物質が合成されて、それを人間が利用すること。人間は口から入る栄養素以外に、腸内細菌が合成してくれる栄養素を活用することで、経口摂取が過剰になることなく、さらに腸内細菌層が合成する有機酸の恩恵も受けられて、より健康に近い体になります。
  • ✓バイパスメソッド・・・代謝を先回りしてゲットしたい代謝産物を獲得することで治療に生かす方法。ATPを産生する際のバイパス療法、他にはメチレーションを回す(リメチレーションサイクルを回す)バイパス療法があります。
  • ✓メタボリックプロモーション・・・代謝を促進する現象、あるいは促進するもの。例えばリノール酸代謝におけるインスリン抵抗性や炎症は、リノール酸摂取により、プロスタグランジンE2合成が促進します。
  • ✓メタボリックサプレッション・・・代謝を抑制する現象、あるいは抑制するもの。先ほどのリノール酸代謝で例えるとEPAの摂取により、プロスタグランジンE2の合成が、抑制されます。逆にプロスタグランジンE1が促進されます。

これらの造語は、考え方をクリアーにするために、また、セミナーで医師や歯科医師にわかりやすくお伝えするために、作ったものですが、代謝栄養療法を考える、実践する上ではとても重要です。

ぜひご活用下さい。

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