12月3日(日)大阪梅田スカイビルでメチレーション第一人者と講演しました。

2017年12月7日セミナー

最近記事を書く時間がないので、ご無沙汰しています。

さった12月3日(日)、沖縄から大阪に行った平良としては、肌寒いどころではない、極寒の大阪にて、メチレーション世界第一人者とされるベンリンチ先生と、講演させて頂きました。

場所はなんと空中庭園がある、梅田スカイビル・・・。トイレの見晴らしがとてもよかったです。

私平良は、「日本におけるメチレーションの第一人者」と(^_-)-☆・・・紹介されまして・・・おかげで、はりきりました(^_-)-☆・・・そのおかげで調子にのって難解トークになったかも・・・。

今回のセミナーは、一般の方も、薬剤師も、医師、歯科医師も50人以上参加されていることから、わかりやすく語ったつもりですが、会場で聞かれた方は難解な部分もあったようです。

でも・・・今回のスピーチの特徴は、①料理素材で代謝を動かすテクニックを伝えたこと、例えば自閉症で活性が低下しているGADを活性化する食素材・・・、②ライフスタイルでも代謝をコントロールすることができること、③臨床症状でメチレーションの動きがわかること、なんと④血圧でメチレーションの動きが推測できること、⑤乳がんには熱い湯船や高濃度カテキンがNGであること、などです。

④番は、意外だという人が多かったです。

血圧でメチレーションの動きがわかるなんて・・・クイズとして講演最後にスライドを出したので・・・この後の記事で質問しますね(^^)

メチレーションについての情報は・・・次のとおり。

    メチレーションで動くBH4が容易に酸化や炎症で失われること・・・メチレーションをまもるためにも、酸化や炎症を防ぐこと。酸化対策や炎症対策のためにも、腸内環境の改善は必要になります。BH4は、多くの要因により失われることがあります。阻害要因の把握も必要です。これによりメチレーションの動きに影響します。メチレーションダウンしている状態では、炎症や酸化ストレスに対処する必要があります。

    亜鉛不足では、メチレーションが回らない以外に、甲状腺、腸内環境、膵臓機能、皮膚粘膜機能、貧血にも影響すること。亜鉛不足は多くの代謝に影響します。おそらくミネラル不足の中で最も影響を与えるものです。

    メチレーションの低下はATP産生に影響すること、ATP産生量が低下するとメチレーションや解毒にも影響すること。相互に作用するので、手っ取り早くATPを作るウルトラテクニックが必用になります。そのテクについては、セミナーでかたりました。この方法は、食素材でできる方法なので、意外と簡単です。

    解毒の経路にもATPが必要であること。メチレーションに付随する硫黄転移反応では、ATPが必要です。ATPの8割は解毒に使われています。なので、ATPの産生が少ない場合、解毒ができず、その結果、炎症や酸化ストレスが惹起され、メチレーションが低下します。ATP低下⇔メチレーション低下となります。

    腸内環境の改善なくして、解毒なくして、メチレーションは回らないこと。腸内環境をよくすることは、すなわちメチレーションを回すために必要なのです。

    メタボリックボリュームオーバーロード(MVO・・・平良造語)には、気を付けること・・・ベン先生もそのように語っていました。MVOによりメタボリックロス(これも平良造語)が起こり、摂取したサプリメントにひきつられて代謝に使われたビタミンやミネラルは欠乏状態となり、意図していることとは逆に代謝がダウンすることになります。MVO後のこの現象を、平良は、リバウンドといっています。サプリメンテーションにおいては、リバウンドがないように、少量から開始、さらに他のビタミンやミネラルと協調してメタボリックバランスを取りながら摂取することが必要です。・・・サプリメンテーションで気を付けるのは、ボリュームだけではなく、メタボリックバランスです。この両方を考慮すると、サプリメンテーションのプロとなります。ボリュームとバランスを考慮したサプリメンテーションを、平良の造語ですが、VBS(ボリュームバランスサプリメンテーション)としています。

これを実践すると葉酸トラップを回避することができると思います。

さらにタイラズメソッドで大切な考え方は、プライオリティです。すなわちサプリメンテーションするにも、治療行為を行うにも優先して実践することがあるということです。

平良の造語については、別の記事で解説します(^_-)-☆

どの疾患についてもとりあえず・・・ということであれば、プライオリティワンは、腸内環境の改善です。この腸内環境の改善についても、プライオリティワンが存在します。腸内環境改善を真っ先に行う必要がありますが、腸内環境改善のために、真っ先に行う必要があるのは腸粘膜の修復です。これについて語ると長くなるので、この辺で・・・。

ところで・・・気になるベン先生の語りですが・・・。

詳細な代謝経路図を解説されていました。

気になったのは、葉酸代謝の過程で多くのNADPHが使われるので、葉酸代謝はNADPH阻害環境がある場合、少なからぬ影響を受けるな~と思ったこと。

6つNADPH阻害要因があります。タイラズメソッドを受講された先生に質問しましたら・・・3つ回答できていました(^_-)-☆ナイスッ。この6つが存在する状態では、葉酸代謝が回らない葉酸トラップが起こる可能性があります。

気になったのは、寝るためにSAMeを使用する・・・としていましたが、SAMeの副作用に不眠があるので、そのリスクがあることや、SAMeにより合成されるのは、メラトニンだけではなく、セロトニンでもあるので、状況によっては症例によっては、メラトニンよりもセロトニン合成が促進されるので、さらにはカテコールアミンの合成にSAMeが使われるので、不眠にSAMeが使えるのか・・・積極的に勧めていいのか気になりました。

今回もそうですが、私手法とアメリカの先生の手法が異なることに気づきました。不眠の場合は不眠の原因検索がプライオリティワンです。その次に対策です。不眠には多くの素材が使えるので、どれを使うべきかは、その要因にこそあります・・・長くなるのでこれもこのあたりで。

癌の方など、SAMeは、重要な使用禁忌もあるので、注意しましょう。

詳細は、タイラの記事を今後も確認して下さい。

いずれにしても大変勉強になりました。

今回の“しめ”は・・・、予防医学を家庭から・・・です。

権限移譲・・・英語でいうと、エンパワーメントの実現が、予防医学を達成するためにも必要であること、そのためにも医療人が一般人に介入して、予防医学を自らの手で推し進める家庭環境を作り上げる必要があること、医療人はそのサポートをすることの重要性を伝えて、今回の講演会は終了となりました。

平良を登壇させて頂いたIAOMT―asiaの皆様、ありがとうございました<m(__)m>

何よりもご来場頂いた皆様ありがとうございました。いい大阪講演になりました(^_-)-☆

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