ハートフルクリニックの平良です(^_^)
今回は、亜鉛と甲状腺ホルモンの関係について語ります。
先日行った症例検討会で、亜鉛欠乏状態の方の甲状腺データについて解説しました。
亜鉛は極度の欠乏状態ですが、甲状腺機能のデータ(TSH、FT3、FT4)はすべて基準値内となっていました。
FT3という活性の高い甲状腺ホルモンの合成には、亜鉛が必要です。
そのため、亜鉛が欠乏している状態では、甲状腺ホルモン(FT3)の合成量は低くなります。
その場合の考え方、読み取り方について、ドクターセミナーで解説しました。
炎症やストレス、加齢では、活性の低いリバースT3が増え、甲状腺機能が低下してしまいます。
後は、甲状腺機能が低下している時の特徴的な血液データを読み取ることになります。例えばコレステロールが高くなるなどですが、必ずしも高くならない場合もあります。
甲状腺ホルモンが低い場合は、コルチゾールの異化も低下して、高くなりますので、コルチゾールによる影響も見抜く必要があります。
その前に、亜鉛不足による影響・・・疼痛耐性の低下、炎症惹起など、周辺の状況から総合的に体内で起こっている状態を病態経路図で判断することが、診断につながります(^_^)