サプリメントの落とし穴・・・メラトニン

2016年09月1日SAMe ,サプリメントの落とし穴 ,亜鉛

ハートフルクリニックの平良です(^^)/~~~

今回は、メラトニンの話です。

活用できるもので、メラトニンを服用すると30分ほどで催眠作用があります。

睡眠前の30分から1時間に服用することで、個人差はありますが、よく眠れます。美白作用や免疫を上げる作用など、各種作用が知られています。

体内でもアミノ酸のトリプトファンからセロトニン、セロトニンからメラトニンと合成されますが、最終的にメラトニンに合成されるためには、ビタミンB群やマグネシウム、鉄、SAMe、BH4、ビタミンC、間接的にはATPも必要です。

ミトコンドリア機能の低下がある場合、ATP産生低下から、メラトニン合成量も減る可能性があります。このことからすると尿酸とコレステロールがともに低い場合は、睡眠障害が現れるかも、メラトニン合成低下の背景には、インスリン抵抗性があり、さらにメラトニン低下とインスリン抵抗性は不妊にも発展するので、やっかいです。

また、体内に炎症があると、セロトニンとメラトニンの合成量が減少し、精神不安、睡眠障害が起こります。

さらに、一部の甘味料や一部のアミノ酸、有害金属、甲状腺機能の低下などで合成量はさらに減少します。光がある環境下はメラトニン合成を邪魔します。その他一部の薬剤、タバコ、アルコール、カフェインもメラトニン合成を阻害します。

腸内環境が悪く、悪玉菌がいる場合は、有害金属の蓄積が進む一方で、体内のB群量が減少し、腸内炎症のため、全身に炎症性サイトカインによる影響を受け、最終的にセロトニン、メラトニンの合成量も減少します。

結構、セロトニンとメラトニン合成に至るには、いくつかのハードルを越える必要があります。

メラトニン服用をしてもいいのですが、開始前に、栄養療法医師は、その合成の過程で阻害するものがないか確認する一方で、合成のために必要な栄養素がなぜ補充されていないか、その要因を考える必要があります。

一つには、腸内でのビタミンB群の産生量が低下している、すなわち腸内環境の悪化であるデイスバイオーシスが関係している可能性もあります。

それらをケアして順調に(といっても栄養療法的には時間がかかります)セロトニンおよびメラトニンの合成が進んだ場合は、いいのですが、うまくいかない場合・・・例えば、タバコ、アルコール、カフェインなどが邪魔をしているときには、メラトニンの使用もいいと思いますが、そこに一つ落とし穴があります。

メラトニンの吸収には、ビタミンB6が必要な一方で、メラトニンを服用するとそのビタミンB6が減少するので、B6と一緒に服用しないと、B6不足による症状として、悪夢を見るようになるなど、睡眠の質が悪くなることもあります。

なので、落とし穴にはまらないように、メラトニンとB6を一緒にしている製品もあります。

この記事を読んでいる方は、B6を含む食材か、B6のサプリメントと一緒に服用されることをお勧めします(^_^)

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