メチレーション硫黄転移反応の下流でできる硫化水素はいいやつ・・・

2016年07月6日メチレーション ,亜鉛

ハートフルクリニックの平良です。

今回は意外なやつをテーマにして語りたいと思います。

硫化水素は吸い込むと飛んでもないことになりますが、人体の代謝では、ホモシステインから硫黄転移反応と呼ばれる一連の代謝の下流でできる物質として、隠れた働きをしています。

この硫化水素ができるためには、ビタミンB6やヘム鉄が必要です。

いい働きというのは、グルタチオン合成を促進、炎症を抑制、癌促進を抑制、虚再環流に強くなりますし、炎症性サイトカインを抑制、その他網膜保護、インスリン分泌・膵臓β細胞保護などがあります。

過剰では気分不良になるようですが、適量合成されるといい働きがある、中間代謝産物です。

なので、システイン合成後の一連の代謝はスムーズにいく必要があります。

特にかぎを握るのは、B6です。

B6は、腸内細菌の合成が少ない他、吸収が悪いこともあって、さらに薬剤、アルコール、タバコ、腸内環境の悪化、腸疾患、添加物、環境汚染物質などで不足するので、サプリメントでも摂取することをお勧めしたいビタミンです。

レバーやニンニク、ささみ、、ゴマなどを食べる必要があります。その前に腸内環境を整える必要があります。

気体として吸い込むと飛んでもない物質ですが、代謝物としての働きは、いいものがあるんですね(^_^)

このようなことは他の物質でも言えることです。たとえばH2O2・・・ご存じのように活性酸素ですが、体内で各種いい働きをしているのです。

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