タイラズメソッドにおける栄養療法の基本的考え方

2016年04月12日お知らせ ,代謝経路図

ハートフルクリニックの平良です。

代謝栄養療法を中心としたタイラズメソッドの基本的な考え方をいつもドクターセミナーでお伝えしています。

このブログでも考え方の基本を提示したいと思います。

基本中の基本は、”腸”です。

腸がいい状態にあるかを診ることは重要です。腸が元気だとビタミンなどの栄養素やアミノ酸、ポリアミンを補充してくれます。

B群が不足しているとわかった時に・・・第一に考えないといけないのは、B群の供給源である腸内細菌叢の乱れ(デイスバイオーシス)を疑うことです。悪玉菌優位なら便秘や鼓腸など何らかの症状があるはずです。

アメリカの先生のセミナーで、B群不足の対応に関する質問の解答で、(腸の状態を把握することを指摘することなく)すぐさまB群の補充を回答されていたのが非常に印象に残っています。タイラズメソッドでは腸の状態の改善から手を付けるべきと回答します。

栄養素不足→補充・・・といった考え方は、根本療法ではなく、対症療法に他なりません。すべてがそうではありませんが、ややもすると薬物療法に近くなる可能性があります。

タイラズメソッドはあくまでも根本療法・・・

なので・・・1にも2にも腸を考えることです。

その他タイラズメソッドで大事なのは・・・腸に影響する口や鼻の状態、咬合、銀歯(アマルガム)、よく噛んで食べているか、使用している薬剤、甘い物の常用、ストレスなどのチェックです。

以下に、基本的な10箇条を提示しました。

1.第一に腸内環境を診ること
2.病名より病態が重要
3.症状と検査から病態診断すること
4.栄養欠乏の原因を追及すること
5.栄養の大半は腸内細菌が補充してくれる
6.消化吸収力の改善も考える
7.その上で必要があれば栄養素補充
8.ライフスタイルも診ること
9.サプリメントは組み合わせと時間を考えること
10.基本となる7つの代謝経路図を意識すること
10番目の7つの代謝経路図は総論セミナーでお伝えしています。
どれも大事な代謝ですが、なかでもNo.3のミトコンドリア代謝に影響する原因を探ることは大切です。
以外とよく使用される薬剤がミトコンドリア機能の低下をもたらします。水銀、鉛、ヒ素などの有害金属も、食品添加物や甘味料、歯周病、便秘も影響します。
ミトコンドリアの機能を低下させる要因があれば、それをできるだけ排除するべきです。
一晩の睡眠不足でも機能低下する可能性があるのですから・・・
タイラズメソッドの最大の特徴は代謝経路図を用いた図解で右脳的にかつ視覚的に考えるということです。
来る4月30日にも総論セミナーがありますが、現在新しいスライドを先生方のために用意しています。
より多くの先生方が、単なる栄養素の補充ではなく、根本療法で治療されることを期待して、多くの先生方とお会いできるのを楽しみにしています(^_^)
LINEで送る

ページトップへ戻る

© 2013 Dr.TAIRA