コレステロールも中性脂肪も低い場合・・・何が考えられる?

2016年03月26日お知らせ ,代謝経路図

ハートフルクリニックの平良です。

さっそくですが・・・

コレステロールと中性脂肪がともに低く、たとえばコレステロール168、中性脂肪53など・・・なんだか両方とも脂質系が低い場合・・・何を考えるか?・・・というのが今回の議題です。

その両方とも合成に関係するのが2つあります。

一つはATP、もう一つはNADPHです。

ATPを確認するにはタイラ経路図No.1を確認して下さい。

NADPHはサプリメント療法レシピファイルをご確認下さい。

■ATP不足の場合・・・
ミトコンドリア機能の低下が考えられます。
そのため有害金属、活性酸素、B群などの栄養素不足、トランス脂肪酸などの添加物をヒストリーや血液データから探っていきます。
乳酸/ピルビン酸比を測定して20以上、あるいはその近くなら・・・怪しいです。

■NADPH不足の場合・・・
葉酸(FA)、溶血、高血糖の場合、NADPHが消費されますので、不足になります。
溶血の場合は網状赤血球で確認できますし、血小板が上昇して25を超えている場合も考えられます。
ブドウ糖やフォリックアシッドを代謝する際にもNADPHは使われますので、同じくヒストリーやデータから読み解く必要があります。
エネルギー産生が最も必要な妊婦さんがフォリックアシッドを取っていては・・・まずいです(-_-;)

いずれにしてもエネルギー産生がうまくいかないケースです。

症状は、肉体的なだるさと精神的には不安や抑鬱が考えられます。

臨床症状、食習慣、ライフスタイル、データから病態を読み取って下さい。

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