タイラ経路図No.4-2、トリプトファン→セロトニン合成経路図

2015年02月2日お知らせ

ハートフルクリニックの平良です。

今回は、タイラ経路図No.4-2のトリプトファン代謝経路図の2枚目・・・トリプトファンからセロトニン合成に至る経路について解説します。

アミノ酸は・・・体を構成する栄養素というより、チロシンやフェニルアラニンのように精神にかかわる栄養素であるということが重要です。

その中でもトリプトファンは最重要であり、今回はセロトニン合成に至る経路について解説します。

比較的多くの代謝経路図では、主経路というのが存在します。
主経路が存在するからには、その他の経路が存在するわけで・・・トリプトファンは2つ以上の経路を有しています。

主経路は、トリプトファン→キヌレニンです。

副経路となるセロトニン合成は、トリプトファン代謝のわずか5%ほど。

セロトニンもその後合成されるメラトニンもホルモンであるため、合成量はほんの少しでいいので、そのようになっていると思われます。

ところが、体内に炎症があると・・・主経路であるキヌレニン合成が促進され、セロトニン合成がさらに少なくなります。

なのでセロトニン合成経路に関しては、体内炎症を見ぬく力が必要です。
炎症があると・・・セロトニンとメラトニン合成が低下していることから、症状と合致する場合、まず炎症を抑制する必要があります。
喉に炎症があっても、関節痛があっても、頭痛、自閉症、統合失調症も炎症が関連しています。

炎症がある場合に・・・考えないといけないのは・・・
(※、タイラズメソッドでは、代謝経路図から考えます・・・)
1、スライドNo.7のヘルパーT細胞の分化にかかわるスライドです。
ヘルパーT細胞のバランスが崩れると、炎症が助長されます。
ビタミンD3の投与が必要になります。
2、腸内細菌叢
炎症の発信地たる腸内の環境を整えることが求められます。
プロバイオテイックス、プレバイオテイックスの使用が必要です。
特に、ロイテリ、アシドフィルス、ロンガム、ラムノーサスは必要です。
必要な理由は、平良のセミナーで・・・説明します。
認定医の先生は・・・スライドNO.13『バイオフィルム対策』を参考にされて下さい。
3、NFκB対策
炎症のスイッチとなるNFκBを抑制する物質が列挙されています。
認定医の先生は・・・スライドNO.29『NFκBによる炎症惹起のスライド』を参考にして下さい。
4、スライドNo.15,フィードフォワード機構,NSバランス新新
活性酸素の代謝についてもご覧下さい。

さて、炎症から話題を戻して・・・

うつや意欲の低下など・・・
トリプトファンからセロトニン合成を促進しないといけないケースでは、それを抑制する状態の回避、促進するための対策を施す必要があります。

認定医の先生は、認定医記事へお進み下さい。

※掲載には少々お時間を頂いています。

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