腸内細菌の乱れの原因と結果・・・乱れている人はどんな人?

2015年01月22日腸内環境

ハートフルクリニックの平良です。

腸内細菌は以外と身近な要因で乱れます。
しかも何気ない行為で・・・

ではその原因について論じてみたいと思います。

【腸内細菌叢を乱す要因】
要因1:甘味料・・・スクラロース、サッカリン、アスパルテームなどの甘味料が腸内細菌叢を乱すという報告があります。
要因2:高脂肪食・・・前立腺癌、乳がん、大腸がんとの関連もありますが、腸内細菌も乱れます。また高脂肪食をしている人は、脂肪が欲しくなる嗜好を持つようになることも知られています。視床下部の小胞体ストレスがその原因として知られています。
要因3:悪玉菌による2次胆汁酸・・・悪玉菌の2次胆汁酸自体が腸内細菌の乱れをお起こします。
要因4:腸内PH上昇・・・これも要因です。善玉菌が産生する短鎖脂肪酸である酢酸、酪酸、プロピオン酸により腸内PHが低下することで腸内細菌叢がいい状態に維持されます。
要因5:抗生剤
要因6:避妊薬
要因7:歯周病
要因8:アルコール、腸内炎症(アレルギー)、


【腸内細菌叢の乱れと・・・関連するのは?】

関連1:(マウス実験)動脈硬化、心筋梗塞を起こす可能性・・・レシチンの大量摂取で、悪玉物質が合成されて動脈硬化や心筋梗塞になりやすくなる。
関連2:(マウス実験)うつや不安・・・抗生物質で腸内細菌叢を乱すとうつや不安と関連するBDNF(脳由来神経栄養因子)が増加する。
関連3:肥満
関連4:自閉症
関連5:糖尿病・・・糖尿病では腸内細菌叢
関連6:免疫低下
関連7:腸心理症候群(GAP症候群)・・・腸と関連する精神症状群
関連8:腸疾患・・・クローン病、潰瘍性大腸炎
関連9:肝臓がん
関連10:その他・・・便秘、下痢、腹部膨満、消化異常、アレルギー、自己免疫疾患、PMS、頭痛、皮膚疾患、動脈硬化などと関連するとも言われています。

では、このようなあまりよろしくない腸内細菌叢の乱れを改善するには・・・

【改善法】
1、高脂肪食を避ける
2、抗生剤や避妊薬の使用を控える
3、食物繊維の摂取・・・野菜、オクラ、ゴボウ、モズク、こんにゃく、舞茸、玉ねぎ、長ネギ
4、難消化デキストリンの摂取
5、善玉菌サプリメントの摂取・・・特に重要なのはこれ、多種菌を有するサプリメントを推奨します。特にアシドフィルス、ロンガム、ラムノーサスは重要。
6、オリゴ糖の摂取・・・フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖
7、人工甘味料を控える
8、糖質制限・・・悪玉が増えるので控える
9、ニラ、ニンニク、ルイボステイー、三つ葉などが悪玉(カンジダ)を減らす
10、抗菌サプリメント(使用の際は医師に相談して下さい。)
11、ココナッツオイル・・・抗菌作用のある成分が含まれています
12、ハーブ・・・タイム、セイジ、オレガノ、シナモンなど(これも抗菌作用があるので、医師と相談して下さい。またハーブの多用は鉄過剰になることもあります、要注意です。)

対策はあります・・・栄養療法をしている医師に相談するのが一番です。
自己流で実施してうまくいかない場合・・・特に相談して下さい。

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