1月28日 14時15分、都内でタイラズメソッドセミナーします。

2015年01月16日お知らせ

ハートフルクリニックの平良です。

私平良が、都内でセミナーします。
統合医療展2015年にて・・・

日時:1月28日 14時15分~15時15分(60分)
場所:ビックサイト西1ホール、特設セミナー会場A

統合医療展2015の詳細はこちらから・・・

『アンチエイジングや健康長寿を推進する未来型“サプリメント外来”の現状と将来』

薬に頼らない医療を実践するサプリメント外来は、医師や歯科医師の間で広がりを見せています。
サプリメント外来は、アンチエイジングや健康長寿、さらには難治性疾患に対して、栄養や点滴などを用いた根本療法を実践しています。
ハートフルクリニックでは、1998年からサプリメント外来を開設し、臨床例を積み重ねてきました。癌の統合医療、自閉症、統合失調症、アトピー性皮膚炎、乾癬、アドレナルファテイーグ、慢性疲労、動脈硬化、関節リウマチなどにおいて完治例や改善例をこれまで経験しています。
その結果や手法をデータベース化し、病態診断に基づいた根本療法を実践するサプリメント外来や点滴療法など自由診療外来に関する各種情報を、医師・歯科医師向けセミナーを通して伝えています。
従来型の栄養療法では、たとえば血圧を下げる成分を含むサプリメントや素材を高血圧に使用するように病名や症状に対して、それらに対応したサプリメントや使える素材を服用して、治療を行うものとなります。
糖尿病やうつ、高血圧、悪性腫瘍、痛風は病名こそ異なりますが、その背景にインスリン抵抗性が関係し、その病態に対するアプローチが根本的な解決になる場合があります。
理想的なサプリメント外来や栄養療法は、代謝異常などの病態を見出し、それに対して有効に作用するサプリメントや素材を用いてピンポイントに治療を展開するものとなります。保険診療の枠を超えた病態診断に基づく根本療法が、西洋医学をサポートするサプリメント外来に求められるものとなります。
より詳細な病態診断をするには、血液検査をはじめとする通常の検査以外に、有害金属やミネラルを確認する毛髪検査、代謝産物から各種代謝の異常や有害物汚染、腸内細菌叢を確認する尿有機酸検査、腸内環境を左右するフードアレルギー検査、腸内細菌叢を確認する糞便検査、遺伝異常を確認する遺伝子検査が必要です。
現状では普及していない分子レベルの特殊な判読法は、一般的な血液検査から、栄養素の過不足や解毒の状態、有害物の蓄積、有害金属や環境ホルモンに対する解毒力、ミトコンドリア機能、小胞体ストレス、ATPの産生状況、腸内環境、体内炎症、糖代謝異常、鉄代謝異常、脂質代謝異常、蛋白代謝異常、胃酸の分泌状況、カルシウム代謝、免疫異常、ホルモンの過不足などが読み取れ、病態診断にかなり有用です。
これらを駆使して、病名の背後にある病態を診断します。
あるアトピー性皮膚炎においては、食物繊維や善玉菌を含む食品の摂取、善玉菌サプリメントを使用するだけで完治する例があります。同時に罹患していた自閉症の症状も改善しています。このケースでは、腸内環境の乱れが2つの疾患の発症に影響していたと考えられ、同時に2つの病気の改善を見たものとなります。
病態診断をより詳細にし、さらにより有効に治療するには、いくつかの主要な代謝経路図を立体的に把握し、その異常個所にアプローチする必要があります。
タイラズメソッドと言われる代謝栄養療法においては、コレステロール合成経路、コレステロール代謝、ミトコンドリア代謝、トリプトファン代謝、リノール酸代謝、メチレーション、免疫細胞分化などの中心となる7つの代謝が病態診断および根本療法に必要です。その他合計30枚の代謝経路図が治療に活かされています。
各代謝経路図には、代謝を左右する酵素と、その酵素を活性化あるいは抑制する素材、物質を記載し、それらを有効に活用することで栄養療法におけるコンパスとなります。
多くの代謝は複雑なバランスで成り立っています。代謝される方向がいくつかにわかれていることから、体内炎症がある場合、あるいは有害金属、環境ホルモンがある場合、代謝の方向が変化し代謝産物も異なり、病態を形成します。
たとえば一部の栄養素の不足、腸内環境は、ヘルパーT細胞の分化をアレルギータイプにし、あるいは自己免疫疾患を助長する方向にします。
適切な代謝に戻すためには、代謝を変化させた要因を見つけ、それに対するアプローチが必要です。それには、食やライフスタイルの改善、サプリメント、点滴などを指導します。食とライフスタイルの改善は特に重要です。多くの食品が代謝に影響する上、サプリメントは服用タイミングや容量、飲み合わせを変えるだけで治療効果に差がでます。
点滴においても点滴のタイミング、素材の組み合わせ、病期に応じて濃度をコントロールすることで、副作用を少なくし治療効果を上げることが可能となります。
今回は、代謝栄養療法における手法、考え方について、西洋医学をサポートし、時には限界を超える治療がなされ得ることを、いくつかの代謝経路図を示しながら解説します。

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