コレステロールが低い場合の考え方の一例・・・タイラズメソッド

2014年11月7日タイラズメソッド ,代謝経路図

ハートフルクリニックの平良です。

うつや統合失調症などの精神疾患ではコレステロールが低いケースが多いです。

低いといっても基準値内で、180以下の状態です。

タイラズメソッドでコレステロールの適切な値は、180~220としていますが、180以下の場合・・・多くの精神的トラブルを抱えています。

学会で会った精神科の先生も同じ意見でした。

このような場合、コレステロールが合成されているが・・・排泄される場合・・・代謝で使われている場合・・・

コレステロールが合成の途中で阻害される場合・・・があります。

コレステロールは多くの代謝で利用されます。

コレステロールから胆汁合成への合成、排泄(胆汁合成、排泄促進する素材が知られています)過多というケースもありますが、は精神に影響する場合の多くは、合成障害が考えられます。

ここから・・・日本臨床自由診療研究会認定医(MAINドクター)の先生方は・・・タイラ経路図のNO.1をご用意下さい。

アセチルCoAからHMG-CoA合成さらにその下・・・コレステロール合成までにかかわる補酵素不足も考えられます。小胞体ストレス(タイラ経路図NO.1内で小胞体を検索して下さい。)の可能性もあります。

HMG-CoAからコレステロール合成までに、B群、ATP、NADPH・・・が必要になりますので、それぞれのケアが必要です。最低この3つは考える必要があります。

  • B群・・・不足の場合付随する症状があります。
  • ATP・・・多くの代謝経路と関連しますので、コレステロール以外の採血データの評価からATP合成、あるいはその抑制が読み取れます。ATP合成を促進するサプリメントもあります。(タイラ経路図No.27参照)
  • NADPH・・・これも他の代謝と関連していますので、採血データを確認することで、その過小が推測できます。合成を促進、抑制するもの、あるいはサプリメントを使用することも可能です。(タイラ経路図No。28参照)

コレステロール合成阻害する、スタチン以外の薬剤やサプリメント素材、食べ物の素材もありますので、そのチェックが必要です。

NADPHは枯渇しやすい物質ですので、代謝障害の影響を受けます。(タイラ経路図No.28参照)

ここでは全体の血液データがないので・・・データがあれれば大方の障害個所がわかります。ATPがからむ場合、尿酸値に変化がありますので、コレステロールと尿酸の比較で代謝障害の箇所を割り出すのに役立ちます。(タイラ経路図No.27参照)

このようにコレステロールが低い場合、他のデータを照合すると障害個所がある程度わかります。

尿有機酸検査を実施するとトラブルの場所が、ミトコンドリアなのか小胞体なのかを見極め、ケアをすることが可能です。

コレステロールが低いのは、コレステロール食材を、たんに摂取不足しているケースも実際にありますが、その他細かい代謝経路障害を・・・通常の採血データから読み取るのが、代謝経路図をもちいた栄養療法です。

くる11月23日の各論セミナー、24日の総論セミナーでは・・・このような読み方、平面の代謝経路図を立体にして体内代謝の異常を読み取る方法の詳細をお伝えする予定です。

今年はすべてセミナーうまりました・・・ありがとうございます。

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